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2007年07月12日
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マハトマ・ガンジーは、ある時、少年であったお孫さんに、こんな寓話を語った。

 まだ夜が明けきらない海辺で、一人の男が、浜に打ち上げられたヒトデを拾っては、海に投げて帰していた。
太陽が昇れば、ヒトデは干上がって、死んでしまうからだ。
 そこに、若者が来て尋ねた。
 「何をしているんだい」
 「ヒトデを救おうとしているところさ」
 ヒトデは無数にある。
 若者は呆れて言った。
 「これだけのヒトデを全部、助けることなどできないよ。むだなことだ。そんなことぐらいわかるだろう」
 だが、男は、また、ヒトデを投げ込むと、静かに言った。
 「あいつにとっては、大きな違いさ」

 マハトマ・ガンジーは、この話を通して、こう教えたかったのである。

 「一人の命に触れ、その命を救うことができれば、それこそ私たちが作り出せる大きな変化なんだ」
(『ガンディーを継いで』塩田純著、NHK出版)





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最終更新日  2007年07月12日 22時44分37秒
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