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2012年07月30日
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書翰第151

西方軍の二将は右の抗議をスコットランド委員会へ提出した後、クロムウェルが同じスコットランド委員会へ宛てて送った抗議的書翰〔書翰第150〕の写しを前に置いて腕をこまねいた。そして公の返翰は送らなかったが、質疑6か条を具して私信をクロムウェルに発した。〔訳者曰く、クロムウェルは10月25日エジンバラよりこれに対して返書を送った。例のごとく霊味豊かなるものであるが、前翰と同一趣意である故ここに訳出せぬ〕。

これに対して返事は来なかったが、西方軍には一騒動起ったらしく、ストレーハンは身をひくというようなことになった。そして西方軍は自分だけの道を進んで行ったーその結果は後に出る。

書翰第152

クロムウェルはダルケース地方の匪徒の一根拠地を抜こうとした。

貴下よ、

貴下もし部下と共に城を出でてこれを我が軍に渡すならば、武器財物及びその他の必要品を携帯し行くの自由を得べし。

貴下の城中に在る者はかつて我が兵を残害したる者どもなり。貴下もし余をして貴城を攻撃するのやむなきに至らしめば、面白からぬ結果の及ぶを期されたし。即答を待つ、以上。

 1650年11月18日、エジンバラにて

オリバー・クロムウェル

     ボースウィック城主将殿

 

城将はこれに応じ、15日間の猶予を与えられ、すべて準備を了し、妻と子、財宝を携えて城を出で、かくてダルケース地方やカーライル道の辺りは前よりも穏やかになった。





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最終更新日  2012年07月30日 03時44分04秒
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