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カテゴリ:クロムウェル カーライル著&天路歴程
(3)書翰第189-第191 この「小議会」と呼ばれるピューリタンの会合は近世史上最も著しい会合ではなかったが、最も著しい目的を抱く会合であった。今まで人間の最上規範と見られていた聖書の真理を社会的に実現しようというのである。最も高尚なる、最も必要なる企画である。既にキリストの敵を滅したれば今やキリストの国を建設せんとーこれ彼らの目的であった。 彼らはこれに失敗した。失敗したのは当然である。種々の障害が彼らの進路をさえぎった。全世界がこれに反抗した。こうなっては失敗するもやむをえない。かくて「小議会」も解散せねばならぬことになった。
書翰第189 小議会は既に7週間ばかり開会したが、これに対するクロムウェルの感想はこの手紙においていよいよ窺われる。 親しきチャールズよ、 あまり近状をお知らせいたさざるが、小生が万事において福音的に行い得るようお祈りくださることと信じおり。 今日は小生が最も教友(信仰の友)の援助を要する時なり。聖徒が皆小生の仕事を認めくれること願いけれども、そうは参らず、彼ら各々意見区々にして、小生の彼らに対する愛は認められず、小生は彼らのために生命を棄てんと致しているものを。されど小生は神はこの誤解を晴らしたまうことと信じおる。おお愛の罵られることいかにたやすきぞや。もし人々が争わずして、愛と温和とをもって「判断」を下さば、真正の智慧に達し得べきものを・・・・・・ 時々小生は「願わくは鳩のごとく翼のあらんことを、さらばわれ飛び去りて平安を得ん・・・・・・われ速やかに逃れて暴風と狂風とを離れん」(詩篇55篇6節、8節)と叫び申す。されどともかくも主我れを生かしたまうを感謝いたしおり。無遠慮に心事を吐露いたし段御海容くだされたし。余のために貴君及びご友人の祈祷をこう。御愛妻によろしくお伝えくだされたし。御生児の祝福を祈り申す。将校士官全体によろしく願い上ぐ、以上。 1653年8月22日(ホワイトホールにて) オリバー・クロムウェル アイルランド駐屯軍総司令官 中将フリートウッド様 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年08月21日 01時51分57秒
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