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カテゴリ:広井勇&八田與一
第82信(英文 封書) 〔米国新島襄あて 米国ボストンより〕日5p174 1885年(明治18年)8月31日、ボストン、サマ街45番地にて 新島様 拝啓 わたくしの粗末な翻訳を同封した前便、無事受け取られた事と思います。気候は涼しさに向かっており、ご健康も次第によろしいことと期待しています。わたくしの方は、お祈りくださるおかげで、朽ちる身体のほうはさほどでもありませんが、新しい精神の法では、日に日に強くなりまさりつつあります。懐疑、弱さなどは日ごとに打ち砕かれており、1か月にエルウィンを去った時より、はるかに、はるかに天国に近いことを感じます。新しい生活に入ろうとしている今この時に、自分の懐疑が晴らされることは、わたくしを伝道事業に招きたもう神の聖召のもう一つの証拠であると信じます。 アマストへ行く日が近づいています。今ではペンシルベニアには行かないことに決心しました。1週間ほど前にシーリー総長に手紙を書きました。返事はもらっていませんが、万事よいと信じています。それゆえ、自分はわが神に忘れられていないとかたく信じながら、大胆にかの地に行くつもりです。アマストまで行くだけの費用と、おそらくもう少し余分の金を持っています。同大学で、先生の友人たるにふさわしくふるまうべく、全力をつくして真剣に努力します。この趣旨でわたくしのためにお祈りください。新しい光明がわたくしの上に差し込む時に思うことは、もうこれ以上外国に留まることはできない、むしろ直ちに同胞の中に飛び込んで、主のみ手から授けられたこの喜びをわかつべきではないか、ということです。しかし聖霊は「待て!」と告げたまいます。それゆえ、新島先生、少なくも3年間待つつもりです。しかしそれ以上ではないと思います。 ある裕福なボストン人のために、日本の物語を少し翻訳しました。これで、大阪で災害にあっている同胞を救うために、小額のお金を送ることができました。神のみ手は、最近わが国を襲った災禍の中にあると信じます。静かに、しかし着々と、神はその驚くべきご計画をこの地上に実現したまいつつあります。そして神のご事業に神と共に働くことは、私たちの祝福された特権です。しかし新島先生、私たちが義とされるのは、私たちがいかに多くのことをしたかによるのではなく、主イエスを信じるわれわれの信仰によると知ることは、私の喜びです。もし義とされることが、律法の要求をことごとく満たすことによるとすれば、私たちのなし得る最善も、神の要求にははるかに及びません。私たちは働き得るにしても、得ないにせよ、天に属しています。そしてこのような驚くべき愛は、さらに私たちを強いて、もし私たちにできる場合は働かせます。休む時も、働く時も、私たちは主のものです。要するに、これがキリスト教の人生観であると思います。願わくは神、先生を再びこの世に伴い、先生の手によってこの世を罪より贖(あがな)いたまわんことを。 常に先生の最も卑しき、最も弱き兄弟なる ヨナタン・内村鑑三 なにとぞピリピ書第3章13、14節を私のためにお読みください。
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最終更新日
2013年07月14日 02時08分20秒
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