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2014年03月21日
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カテゴリ:広井勇&八田與一
 

編集者後書( )

本書はボーイズ・ビー・アンビシャス第四集にあたる。第一集『クラーク精神&札幌農学校の三人組(宮部金吾・内村鑑三・新渡戸稲造)と広井勇』の表紙に「ボーイズ・ビー・アンビシャスはいかにして現実化されたか」と記し、また第二集となる『米欧留学篇』の編集者自序冒頭で「本書は四人の若者の『高貴(ノーブル)な生涯』についての本である」と記した。第三集『新渡戸稲造の留学談・帰雁の蘆』までが勉学篇であるとすれば、第四集からは札幌農学校及び留学を終えた四人の若者が高い目的と高貴なアンビシャスをもって、日本で更に世界で具体的活動を行う段階を描く資料集に相当する。

内村鑑三は、「われらの標語は、故クラークの遺せしBoys be ambitiousであった。われらは、主のために大志をいだき、大事をなすであろう」と日記に記した。(BBAp.82)まことに彼ら四人がなした大事がいかにその後の日本を益したかを思うと深い感銘に満たされる。

「なぜ『二宮尊徳の会』が札幌農学校についての本を出すのか」とよく質問を受ける。一つには、内村鑑三が『代表的日本人』の一人として二宮尊徳を取り上げていることにある。これは『報徳記』の材料から描かれたもので、『報徳記を読む会』として始まった本会でも当初から参考資料として取り上げたもので、二〇一四年三月刊行の『報徳記を読む』でも英文とその日本語訳を収録した。そして『米欧留学篇』では、『代表的日本人』と内村の見た二宮尊徳についてその意義を探求した。

一方、報徳の精神によって日本近代産業の先駆者となった鈴木藤三郎の業績を研究するため、台湾における鈴木藤三郎を調査する過程で、現在でも現地の人々に敬愛されている八田與一の業績を知った。その烏山頭ダムや華南の大地を潤し続ける水路の築造に生涯をささげた生涯に報徳の精神に通じる高貴な印象を受けた。いったいなぜこのような「民衆のため人類のため」の事業ができたのであろうか。

調べていくうちに分かったのは、八田が東京帝国大学工学部時代の恩師広井勇の存在であった。広井門下からは、日本人でただ一人、世紀の事業パナマ運河の建設に携わり、信濃川の大堰改修工事後、エスペラント語と日本語で「国のため、人類のため」と刻んだ碑を造った青山士も広井勇の教え子である。広井は札幌農学校二期生である。そし築造した小樽港北防波堤を視察して、広井勇を顕彰したいと考えた。ここからボーイズ・ビー・アンビシャスのシリーズが始まるのである。その意味で『札幌農学校教授・北海道庁技師広井勇と小樽港北防波堤』は編集者にとって意義深いものといえる。





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最終更新日  2014年03月21日 06時38分52秒
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