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2014年10月18日
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会員に「報徳記を読む第2集」の校正を手伝ってもらっている。違う人の目で校正してもらうことは大事で

仲間の有難さを想う。

○○さんからの校正は、考えさせられるものが多い。

一部紹介する。

P156の下段6行目「済物とは、世を救うという意味であろう。」とありますが、「済物」は貢物とか年貢の意味ですので、短絡しすぎで同意できかねます。
「済物とは貢物とか年貢の意味であり、世の中や社会に対して人として、士としてきちんと義務を果たしていく、という意味であり、それを拡大すれば世を救うという意味に解釈できようか」ぐらいのステップを踏むべきであると思います。


「済物」に「貢物」という意味があるということは、指摘で初めて知った。
文章を次のように訂正した。

富田は「ああ先生不世出の才を抱きて、幼より老に至るまで済物の誠いまだかって傾刻も心に忘れること有らず。この言行を記してもって万世の則と為すに足る。」と嘆ずる。済物とは、ここでは世を救うという意味であろうか。尊徳は済世救民⑴の誠を忘れたことがなく、その言行は万世の規範であるとする。


⑴ 森信三氏は、「尊徳全集は、厖大三十六巻に及んでおり、・・・「原理篇」と称せられるものは、ただの一巻に過ぎず、他にいま一巻「門人篇」と合せて、この二巻を除いた他の三十四巻は、すべて、済世救民に尽された仕法計画を中心とする書類なのです」(「真理は現実のただ中にあり」p247)と述べられている。



P159の下段7行目、「尊徳の天道とは熱力学の第二法則にあたる。」、「無秩序が増大する天理を指摘し」など人為作為論関係については、このままでは理解できません。論理の展開が飛躍しすぎで、もう少し砕いた細かな解説を加えながら論理を展開(ステップ踏んでいく)をしないとほとんどの人には理解されないのではないでしょうか。


これについては、「尊徳の天道とは熱力学の第二法則にあたる。」、「無秩序が増大する天理を指摘し」などを削除し( )内に参考までにとどめ、次のように改めた

「報徳論」は宮内省の役人に却下された」。人道作為論を、宮内省は「古哲の説にそむき」「賢聖の書に合わない」「杜撰」なものとする。尊徳の天道自然の理解は現代の科学的理解と一致する(熱力学の第二法則参照)。尊徳は観察と帰納的推論により「田畑は荒れ、堤防は崩れ、水路は埋まる」という天理を摘出し、人道は「私欲を制してよく勤め、節倹を守って仁義を行う」ことが必要で、為政者は「厚く仁政を施し、怠ら」ず国を治めなければならないと意見する。尊徳は「予が説く処は、神道にも儒道にも仏道にも違う事あるべし、是予が説に違へるにはあらざるなり」(夜話二二七)と断言する。「古哲賢聖」の説を墨守する官儒には、「人倫五常の道は作為」とし、「厚く仁政を施し国を治める」ことを為政者に求める尊徳の天道・人道説は受け入れられないのである。


P188の上段後ろから6行目「知的実験」は、用語としてどうかなと思います。単に仮定して考えてみたら、というだけのことで、カタカナを使えば机上のシミュレーションかなと思います。

これについては、

「(2)の位置は「世の人の貴ぶ所の数者は皆末であって、国の大本にないことを知ることができる⑵。」
これは佐々井先生が指摘される「知的実験」から導きだされたものです。」

と回答し、文章はそのままにした。

二宮尊徳の思考法の特徴の一つを「知的実験」と呼称されたのは、佐々井典比古先生が初めてであろう。

私は通常 思考実験 と称していたが、ここでは佐々井先生に敬意を表して「知的実験」とし、○○さんの指摘もあったが、あえて残した。

このような 文章表現さらには根本的な思考に関する問題提起は とても刺激的で 新たな広がりをもたらせることがある。

おそらくは 二宮尊徳先生と不二孝仲間とも対話にもそうした 啓発せしめるところがあったのであろう。

まさしく優れた問いかけがなければ 新たな思想は生れ難いのである。



P284の上段後ろから1行目の「井区方さに」→?

これは私もわからず、原文の載っている「斯民」を再度チェックしに図書館に赴いたが、

驚いたことに原文どおりであった。

そこで更に 原文が発見されたという 古橋懐古館に照会の手紙を出した。

はたして解明されるかどうかわからないが、少なくとも刊行にあたり最大限の努力はしたいと思う。








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最終更新日  2014年10月18日 06時44分54秒



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