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カテゴリ:ネイチャー
エボラ感染判定、2時間→30分に大幅短縮 長崎大開発、特別な機器不要11月20日(木) エボラ出血熱の感染を効率的に判定する新たな手法を、長崎大学熱帯医学研究所の安田二朗教授が開発した。エボラウイルスの遺伝子を増やして判定するが、これまで主流の方法に比べると、特別な機器が不要で、判定時間も従来の2時間から、30分に短縮できる。エボラが猛威を振るう西アフリカをはじめ医療設備が整っていない途上国でも使いやすく、一度に大勢の人間が往来する空港などでの防疫にも適しているという。(奥原慎平)
西アフリカを中心に流行し、世界的な感染拡大が懸念されているエボラ出血熱のウイルスを不活化する抗体をダチョウの卵から大量精製することに、京都府立大大学院の塚本康浩教授(動物衛生学)のグループが成功した。12月中旬には、この抗体を使用したスプレー剤が海外の空港で販売される予定という。 ダチョウは傷の治りがきわめて早いとされる。その免疫力に着目した塚本教授は抗体を作る能力も高いことをつきとめ、卵から大量の抗体を取り出す技術を開発。平成20年に新型インフルエンザが流行した際に販売された抗体入りマスクが注目を浴びた。 今回、塚本教授らは、カイコの細胞で作製したエボラウイルスの表面タンパク(リコンビナントタンパク)を抗原としてダチョウに投与。体内で生成された抗体をダチョウが産んだ卵の卵黄部分から取り出し精製した。エボラの表面タンパクは、ウイルスが人の細胞に取り付くことを可能にしており、塚本教授は「今回の抗体がヒトの細胞に浸入しようとするウイルスの鍵をブロックすることにより、感染を防ぐことができる」と話す。 抗体のスプレー剤は、マスクや防護服、ドアノブや手などに噴霧して使用する。「抗体は治療にも応用できるが、まずは感染を防ぐことを第一とし、医療従事者や拠点空港での使用を考えた」(塚本教授)。シンガポールや香港の空港で12月中旬に使用開始を予定している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年11月21日 20時50分22秒
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