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2015年03月29日
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Enticing as is an historical disquisition on the comparison between European and Japanese feudalism and chivalry, it is not the purpose of this paper to enter into it at length. My attempt is rather to relate firstly, the origin and sources of our chivalry; secondly, its character and teaching; thirdly, its influence among the masses; and, fourthly, the continuity and permanence of its influence. Of these several points, the first will be only brief and cursory, or else I should have to take my readers into the devious paths of our national history; the second will be dwelt upon at greater length, as being most likely to interest students of International Ethics and Comparative Ethology in our ways of thought and action; and the rest will be dealt with as corollaries.
<矢内原忠雄 訳>ヨーロッパと日本の封建制および騎士道の歴史的なる比較論は興味あることではあるが、詳細にわたりてこれに立ち入ることは本書の目的ではない。私の試みはむしろ第一に我が武士道の起源および淵源、第二にその特性および教訓、第三にその民衆に及ぼしたる感化、第四にその感化の継続性、永久性を述ぶるにある。これら諸点の中第一はただ簡単かつ大急ぎに述べるに止める。然らずんば私は読者をば我が国史の紆曲せる小路にまで連れ込むことになるであろう。第二の点はやや詳細に論じよう。けだしそれは国際倫理学および比較性格学の研究者をして我が国民の思想および行動のやり方について興味を覚えしめるだろうから。残りの点は余論として取扱うであろう。

<試み>
ヨーロッパと日本の間における封建制度と騎士道(武士道)の比較について歴史的に入念な分析をすることは非常に魅力的であるが、それに詳細に入ることは本書の目的ではない。
私の試みは第一に武士道の起源と原因について、第二にその性格と教えについて、第三に大衆の間の影響について、第四にその影響の継続性と永続性について述べることである。これらの諸点について、第一のものはごく簡潔におおざっぱに、そうでなければ読者を日本史の曲がりくねった道に連れて行ってしまうことになろう。第二は詳しく述べよう。それは日本人の思想と行動について、国際的倫理学や比較行動学の研究者に最も興味あるものとなろう。残りは結論として扱われるだろう。


☆新渡戸が『武士道』において扱おうとしたのは、
1 武士道の起源および淵源(the origin and sources)
2 武士道の性格と教え(character and teaching)
3 武士道が大衆の間に及ぼした影響
4 影響の継続性と永続性(the continuity and permanence)
についてであった。
 新渡戸は武士道を西洋人が理解しやすい騎士道(chivalry)として提示し、その後、武士道(Bu-shi-do)と定義しなおして論じた。本書によって、武士道は世界共通の意味を持ったのであり、samuraiは現代日本でも積極的・肯定的な意味(世界野球の「侍ジャパン」、サッカーの「SAMURAI BLUE(日本代表)」など)をもって世界に発信する原点となったのである。





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最終更新日  2015年03月29日 05時31分56秒
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