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2015年06月27日
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現代に生きる報徳6 稲盛和夫の勤勉の哲学
私(稲盛和夫)は、戦後、日本を廃墟の中から経済大国につくりあげた経済界のリーダーの最後の世代です。井深、盛田、松下、本田、皆さん亡くなられた。戦後日本を築いた創業者に近い人達に一番後ろからついて行ったのが私の年代です。私の場合、田舎大学出で、就職難で給料もなかなかもらえないような会社にしか行けませんでした。しかし、辛酸をなめる苦労をしなければ、私は人間というものは磨かれないと思うのです。ある程度の情熱と才能があれば成功しますが、人物が伴わなければ長続きしません。人間性を高める努力が要ると私は思います。内村鑑三が英文で『代表的日本人』という本を書いています。彼は、西郷南洲、上杉鷹山、二宮尊徳など5人の名前を挙げ、「これが日本人です」と、世界に紹介しました。そこで紹介される二宮尊徳は、子どもの頃両親を亡くし苦労しながら、鍬1本鋤1本で貧しい農村を次から次へと建て直した人です。晩年その功績が認められ、幕府に召し抱えられ、殿中に参上したときの彼の様子を内村鑑三はこう書いています。「裃をつけて殿中に上がった二宮尊徳は、あたかも生まれながらの貴人の如く振る舞った。なみいる諸大名の中にあっても何の遜色もないぐらい、立ち居振る舞いといい、言動といい、どこの貴族の生まれかと思われるほど立派なものであった」二宮尊徳は柴を背負って本を読んでいる銅像を思い出しますが、彼は労働の合間に独学で勉強しただけで、学問らしい学問を修めたわけではありません。その彼が、素晴らしい人間性を築いたのは、若い頃から労働を通じて心を磨いてきたからです。「勤労だけが人間の心を磨く、魂を磨く唯一の方法である」と思います。このことは内村の描いた「二宮尊徳の晩年の姿」を見れば分かります。私は、今こそ精神的なものを経営者に求めるべきだと思います。





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最終更新日  2015年06月28日 03時47分01秒



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