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2016年12月01日
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本会の全刊行物所蔵館は難しい。

なぜならば一番最初に発刊した「鈴木藤三郎顕彰第3集」の所蔵館は極めてまれであるからである。

当初はそれほど蔵書としていただける図書館は少なかったのである。

しかし、そういうなかで所蔵していただいた図書館はそうそうたるものである。

 平成25年9月11日現在
鈴木藤三郎氏顕彰第3集(2010年10月発行) 絶版
「日本近代製糖業の父・台湾製糖株式会社初代社長鈴木藤三郎」蔵書図書館一覧
全43図書館

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この43館以外は全刊行物所蔵は不可能なのである。

そういう中で宇都宮大学図書館がはじめて全刊行物所蔵館となった。

宇都宮といえば鈴木藤三郎が氷砂糖結晶の原理を隣室の学生の話で感得したところである。

藤三郎はそれを二宮神霊のお蔭と信じた。


▲氷糖発明の苦心 
 君は暇があれば常に二宮翁の伝記を読んではその成功の跡を慕い、報徳四要の文を誦してはその精神のあるところを考え、至誠勤労の二句は成功の秘訣であることを悟り、炎々たる胸中の熱火は些々たる菓子製造業に満足することを許さない。この業界に雄飛しようとの大希望を起し、これより後の君は報徳活用のために奮闘的態度をもって家業に従事された。この時、君の境遇を察すれば、めざす境地は千里のかなた、思えばはるかな行く手の空や、見渡すかぎりは幾重の霞、とでもいうべき感があったであろう。しかし君は成功を確信し、第一着手として氷砂糖製造をなそうと思い立ちました。その事業たるや、新規の事業に属し、相談すべき人もなく、また自身とても少しの経験もなく、全く自己の胸中より製法を案出しなければならないので、その困難はとても筆紙の尽すべきところではなかった。しかし君は一たび決心した後は、ほとんど睡眠や食事を廃し、その考案に従事された。このようにして方法を案出し、実験に付すれば、事は予期に反し、試験も成功せず苦心は水泡に帰してしまうような場合で、更に考案をめぐらし再実験すれば、またまた失敗に帰し、このようなことが幾十回。意志の薄弱な者であれば、失望落胆遂にその事を廃するに至るべきであるが、君の剛健な一敗は、一敗より勇気を増し、この秘密を見出すのでなければ倒れてもやめないと、かの欧米の陶工バリッシーが陶器製造の方法を発明した時のように、百折不撓の熱誠をもって考案に重ねるに考案をもってされた。しかし容易に成功するに至らないで数年を経過した。
 ある年君は野州今市二宮神社に参詣せんと旅装を整え旅程はるかに宇都宮に着し、旅亭某に投宿された、孤灯影暗いところに旅日記をしたため終り、例の氷糖製造方法を熟考しつつあった、たまたま隣室投宿の書生数人学術上の談話をなし、化学の事に及んだ。君はこれを耳にし、大いに興味を感じ、これを聞いていたが、ふと感ずるところあり、手をうって喜び疑問氷解の時至れりと、帰国し、旅中得た考案により製造を試み、翌朝これを見るに果然一種の結晶糖を得たれば、夢かとばかり喜び、再三その実験をなすに一回は一回より次第に好成績を得たれば、その方法を基礎とし、改良に改良を加えて遂に完全なる氷糖製造法を発明する事になった。これ実に明治十年より同二十一年頃までのことで、十余年の間、苦心経営の結果ようやくその目的を達する事を得られた。君はこの発明をもって二宮神霊の加護によるものと信じられているということであるが、いかにも感心な事と申さなければなりません。これより君は製品の販路を東西各地に求める事に尽力しましたが、製造高の少なさと土地の僻在なると、その他多くの不便を感じられたが、殊に身深く糖業界に入って見ると更に大計画を立てるの急を認められ、奮って第一期の三時代の事業を企てる事となった。






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最終更新日  2016年12月01日 19時03分47秒



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