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ジルコニアの気まま日記

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ジルコニア5519

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天衣無縫傍若無人なトークで、リスナーをはじめ、スタッフと相方すらも圧倒する噛み様『風音様』と風音様をはじめ、ゲストやスタッフが投げかける、どんな球も打ち返すそのトーク力で番組を牽引する『荻さん』がメインパーソナリティーのインターネットラジオステーション『音泉』でNO.1の人気を誇る番組っす↓


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2017年02月11日
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現在の天上界における最高神ゼウスによる緊急招集の命を受け、わたしはもう何百年と足を踏み入れていなかった天上界、ゴッドキャッスルまでやってきました。
 「お久しぶりです」
 「これはこれはゲティン様、お久しぶりでございます。ささ、ゼウス様がお待ちでございますよ」
 そこにいる警備兵達に軽く挨拶をしつつ中に入り、最奥の大広間へと向け足を進めた。
 大広間へと到着すると、そこには既に他の者達も待機しており、わたしが到着したのを一番奥に立って待っていたゼウスが確認すると、ゆっくりとその口を開いてきたのです。
 「皆の者、よくぞ集まってくれた。まずはその事に礼を言うぞ」
 威厳たっぷりにそう挨拶されるゼウスの様子に大広間に集まるわたし達にも緊張が走る。
 「今日わたし達を及びになった理由と言うのはいかなることなのです?」
 「うむ、実はな・・・1年程前に地上世界を支配しようとしていたサタナエルを倒したムート=ライト達、七大英雄の末裔達のことは知っているな?」
 「はい、セラ達のことは存じ上げておりますが?」
 「そのセラフィムたちがここ天上界へと攻め入ろうと謀反を企てていると言う情報を手に入れたのだ」
 !?
 ゼウスから放たれた言葉は物凄く衝撃的なモノでした。
 あのセラ達がそのような事を?いえ、絶対にそれはありえません。何かの間違いです
 「それは本当のことなのです!?ゼウス」
 「うむ、信頼できる筋からの情報である。セラフィム達と面識のあるゲティン、そなたには信じられぬ事かもしれぬがな」
 おかしい・・・絶対にそんなことはありえないはずです。ゼウスはどこからそのような情報を?
 「わたしはサタナエルが倒された後もずっとセラ達を神秘の泉より監視しておりましたが、そのようなそぶりは全く見受けられませんでした」
 「ワシの言葉が信じられぬというだけでなく、嘘をついていると言うのかゲティンよ」
 「そうです!どこから手に入れた情報かは存じ上げませんが、セラ達は絶対にそのような事は致しません!それはわたしが保証いたします。ゼウス?その情報をどこから手に入れたかソースを開示してください」
 「どこから手に入れたか等、どうでもよいことではないか」
 「いいえ、どうでもよいことではありません。ゼウスがどこからその情報を手に入れたか言えないというのであれば、わたしはゼウスの言葉を信じることは出来ません」
 「ど、どういうことなんだい・・・ゼウス様がこの件に関して嘘をつくメリットが見当たらないのは確かだけど・・・」
 「まぁ、僕としては研究さえ続けられればどうでもいいんだけど」
 「貴様ゲティン!こともあろうにゼウス様の仰られる事が嘘であると、よくもそのような事を!!貴様、覚悟は出来ているんだろうな!」
 「よい、キュリオテスよ。マスティマもペネムも、ワシの言う事を信じる信じないは自由だ。だが、これから言いつける特別任務はキチッと果たして貰うぞ」
 「ゼウス様?特別任務というのはいかなるものでしょうか」
 金髪の頭髪、頭に羽のようなモノをつけ、背中から大きな白い翼を生やしている青年。ゼウス直属の部下であるキュリオテスがゼウスに問いかけると、ゼウスは顎に蓄えた髭を右手でさすりながら答えた。
 「うむ、まず1つ目の目的はセラフィム=ライト達、今地上世界で四大天使と呼ばれているサタナエルを倒したモノ達の抹殺だ」
 「相手はあのサタナエルを倒した奴らか、これはかなり楽し・・・おっと、厳しい任務になりそうだね。だけど、あたいはクレッシル=ミシャエルって言ったかい?あのデュナミス=ミシャエルの末裔の娘と闘えるってんなら、大歓迎だね。デュナミスとは決着がつけられなかったけど、クレッシルも同じくらい強いのか試させてもらうさ」
 握った右手を左手へパシン、と軽く当てながらそう楽しそうに言ったのは、高い身長。猫耳のようなものを生やした活発そうな見た目の天上人、マスティマ。
 「それともう1つ、そなた等に与える任務というのは、地上世界にはセイレーン国・ヴァチューズ国・ケルブ国・スローネ国・ジブリール帝国という5つの国が存在するのだが、そこを治める王のところへと行き、我等にその城を明け渡して貰うように話をして貰いたい」
 「ゼウス様、何故地上世界の主要都市、城を抑える必要が」
 「うむ、新たに魔王となったアシュタロトもまた、地上世界だけでなくここ天上界にも攻め入ろうとしているのだ。1900年前にあった聖魔戦争(セイクリッドウォーズ)が今再び始まらんとしている、その為ワシはアシュタロト率いる魔王軍を地上世界で迎え撃つために拠点が欲しいと思っているのだ」
 「スローネ国のオファニム城と言えばそういえば最近。城の警備に機械人形を投入したって言ってたかな?僕の作ったリルルンとどっちが優れてる機械人形か試すには良い機会かも」
 子供がするように、にししなんて笑みを浮かべつつそう呟いたのは背中には自身の背丈よりも大きな翼を生やし、毛先がクルンとカールした青いロングヘアの少女ペネム。
 「ふふふ、そうか・・・フェルナンデスとサレスが発端となったあの忌まわしき聖魔戦争が再び始まるというのか・・・これは面白い。俺はこの平和な日々に丁度退屈していたところだ」
 大きな戦いが始まろうとしているというのに、何をキュリオテスは嬉しそうに・・・
 「そんな、天上界を聖魔戦争の舞台にしたくない、ただそれだけの理由で関係の無い地上世界を戦いに巻き込むというのですかゼウス!?そんなの絶対におかしいです!それに・・・あの戦いでわたし達天上人側も先代、オーディン様を失うという大きな被害を受けました!どうにか戦わずに話し合いでその戦いを回避することは出来ないのです!?」
 「全てのモノがそなたやそなたの姉であるサレスのような考えを持っていると思わぬことだゲティンよ。大半のモノは魔族達と馴れ合うことなど端から考えておらぬ」
 「それでしたら地上世界、地上世界だけはその無益な戦いに巻き込まないで下さい!お願いします」
 「えーい、さっきからゼウス様の仰る事にいちいち口を挟みやがって!ゲティン、貴様一体何様のつもりだ!おい、お前達!ゲティンを地下牢へぶち込め!」
 キュリオテスの言葉に近くにいたモノ達がわたしの腕を取り自由を奪ってきた。

 第1話 動き出した神々 その1.終わり
             その2.へ続く





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最終更新日  2017年02月11日 00時43分27秒
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