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カテゴリ:医療情報
~~~なぜ起こる熱中症と、そのメカニズム。~~~
~~生命の危険もある「熱中症」とは~~ 夏真っ盛り。バカンス気分も満開のこの時期、毎年話題にも問題にもなるひとつに「熱中症」があります。 「車内で留守番をしていた子どもが熱中症で重体」・「海辺でバーベキューをしていた会社員が熱中症で倒れた」…。 と、命を取り留めてくれれば良いけど、そうでないと人事ながらも痛ましい。 ☆この熱中症について、また、その原因や予防、対処法を僅かながらも知って欲しい。 「熱中症」は日射病や熱射病などの総称で、「高温下での運動や労働のため、発汗機構や循環系に異常をきたして起こる病気。 体温上昇、発汗停止とともに虚脱・けいれん・精神錯乱・昏睡などを起こし、生命の危険を伴うこともある」 とされる身近で起こりやすく恐ろしい疾患で 日差しが強く、気温がぐんぐん上昇する夏場は思いがけず症状の進行も早いので要注意です。 ~~熱中症のメカニズム~~ 熱中症を引き起こす根底には、人体の体温を調節するメカニズムがある。熱中症のメカニズムを体温調節の仕組みから観ると。 ☆:皮膚の表面から空気中へ熱を放出する。 汗☆:をかき、その汗が蒸発するときに熱を奪うはたらき(気化熱)を利用する 体温よりも気温が低ければ、皮膚から空気中へ熱が移りやすく、体温の上昇を抑えることができる。 冬は逆に衣類などの重ね着で皮膚表面の空気層を厚くして、冷気に体温を奪われにくくしますなぁ。 また、湿度が低ければ汗をかくことで熱が奪われ、体温を上手にコントロールすることができる。 これはまるで「サウナ状態」ですなぁ。 しかし、気温が体温より高くなると、空気中への熱の放出が難しくなるため、体温調節は発汗だけに頼ることになる。 ところが真夏日や猛暑日によくあるように、気温が高いばかりでなく、湿度も75%以上になると、汗をかいても流れ落ちるばかりでほとんどほとんど蒸発しなくなる。 そのため、発汗による体温調節すら事実上できなくなってしまう。 また、体温が37℃を超えると皮膚の血管が拡張し、皮膚の血液量を増やして熱を放出しようとする。 しかし、このとき体温がさらに上昇し、発汗などによって体の水分量が極端に減ると、今度は心臓や脳を守るために血管が収縮しはじめる。 つまり、ここでも熱が放出できなくなってしまう。 熱中症は、こうして体温を調整する機能がコントロールを失い、体温がグングン上昇してしまう機能障害なんです。 炎天下ばかりでなく、室内で静かに過ごしていても起こり得る。実際、高齢者が室内で熱中症になって倒れているのを発見されるというケースも少なくない。 ~~こんな症状があったら熱中症を疑って~~ ~熱中症は、ほぼ次の4つに分類されます。~ ~症状~ ~☆:主な原因~ 熱失神 めまいがしたり、失神したりする。 高温や直射日光によって血管が拡張し、血圧が下がることによって生じる。 ☆:熱痙攣(ねつけいれん) 暑いなかでの運動(体育館内でも同様)や作業中に起こりやすい、痛みを伴った筋肉のけいれん。脚や腹部の筋肉に発生しやすい。 汗をかくと、水分と一緒に塩分も失われるが、この熱けいれんは血液中の塩分が低くなり過ぎて起こる症状。 水分を補給しないで活動を続けたときはもちろん、水分だけを補給したときにも発生しやすい。 ☆:熱疲労 たくさんの汗をかき、皮膚は青白く、体温は正常かやや高め。 めまい、頭痛、吐き気、倦怠感を伴うことも多い。 体内の水分や塩分不足、いわゆる脱水症状によるもの。 死に至ることもある熱射病の前段階ともいわれ、この段階での対処が重要となる。 ☆:熱射病 汗をかいておらず、皮膚は赤く熱っぽく、体温は39℃を超えることが多い。 めまい、吐き気、頭痛のほか、意識障害、錯乱、昏睡、全身けいれんなどを伴うこともある。 水分や塩分の不足から体温調節機能が異常をきたした状態。そのままでは死に至ることもある。 *極めて緊急に対処し、救急車を手配する必要がある。 ☆:ちなみに、よくいう「日射病」は、医師によって見解が異なる。 熱失神=日射病とする説、日光によって熱けいれんなどの症状を起こした場合を日射病とする説などがある。 いずれの場合も、熱によって引き起こされる機能障害であり、すばやい対処が症状を悪化させない重要なポイントなのです。 ☆:熱中症は夏だけの病気ではなく、激しいスポーツや重労働の場合は季節を問わず、いつでも起こり得ます。 例えば冬に暖房のよく効いた室内で厚着をしていて起こる場合もあります。 熱中症が危険なのは、自分では「ちょっと体調が悪い」「少し気持ちが悪い」程度と思っている間に症状が進んでしまうケースも多いからです。 周囲の人の気遣いに「大丈夫」と答えたすぐ後に倒れてしまう場合もあるように、毎年被害が跡を絶たないのは、自分で気づきにくい、または「たいしたことはない」と感じてしまうことが多いからでしょう。 炎天下や暑い場所に長くいる間は、自分で気をつけるのはもちろん、周囲の仲間同士で気をつけ合うことが何より大切。 ~~水分補給~~ スポーツドリンク・スポーツ飲料と呼ばれる物を飲用するのが、 体へは素早い水分補給と言えるでしょう。 でもこれ成長段階真っ盛りの決起・多感で活発な世代やスポーツ選手レベルの人達なら 一日に2lペットの2本や3本グイッグイッっと飲んでも直ぐ出ていってしまうからマダ大丈夫と思いますが、 一般の人が喉が渇いたからといって飲み続けてしまうと??? かなり糖分も多いから余計に喉が渇いたり糖尿病になりかね無いとも言えないので、 出来ればミネラルウォーターなどで2倍に薄めて飲用する事をおすすめします。 人の血中塩分濃度はおおよそ0.9%:1,000mlの水煮9gの塩を加えたくらい。等張液とも生理的食塩水とも呼ばれるかな。 スポーツ飲料のお好きでない方には、その水量相当のお水やお茶などに混ぜておいたり:水分を摂ると同時に少量をペロリとなめるのも良いかと? 年輩層の方々へは口渇感を感じにくい場合がある様なので、 喉の渇きが無くとも定期的にお湯のみ一杯か、その半分でも良いので水分を摂る習慣を付けて欲しいです。 もちろん、お塩もほんの少しずつ。 ただここで成人一日の塩分摂取量が10gと定められていますが、 塩分を摂りすぎてしまえば「動脈硬化・腎臓病・心臓病」にもなるかも知れません。 けれどもそれは時と場合で臨機応変で対処したい処です。 血中塩分濃度が生命維持数値より下がってしまえば、熱痙攣や熱疲労で倒れます。 昔の学生や選手は炎天下の中での練習でも水なんか飲ませてもらえなかった。 水を飲めば「体がだるくなる。重くなる」からという理屈で。 喉の渇きをおさえるのに水の代わりに「岩塩」舐めてシゴキに耐えたもんです。 水分摂らないと終いには汗が出なくなって、そのうち白い物が顔とかから出てくる。 「塩」が噴き出してくる。 塩まみれだから日で良く焼ける。 焼ける痛みもそうだけど、脱水でバタバタ倒れる仲間もいた。 そんな時代もあったと耳にすると、今の時代は幸せすぎて楽なのかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.08.03 15:20:13
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