性被害者支援の研修~支援者の二次外傷
昨日、性被害者支援の研修に行ってきました。特定非営利活動法人 女性の安全と健康のための支援教育センター私も基礎的なことは知っていますが、今回研修を受けて改めて分かったことは、支援者の「二次外傷」です。長くなりますが、以下引用です。 支援をする人の傷つきとその対応犯罪被害にあわれた方や家族を支援する専門家の数はまだ多くはありません。命の危険があるような体験をした人たちと日常的に接することは、支援をする人たちにとってもストレスを感じることになります。これを専門用語では、「援助者の二次的外傷性ストレス(Secondary Traumatic Stress=STS)」と呼びます。犯罪被害にあった方々に援助者が継続的に安定したケアを提供するために、治療や援助において援助者側の心身に起こり得る状態を知っておくのはとても大事なことです。まずここでチェックリストを挙げましたので、あてはまるところがあるかどうか考えてみてください。<チェックリスト>•被害者面接をする前に、援助者自身の安全感は確保されているか。•面接中、通常の面接以上に気持ちが揺れていないか。•被害者と必要以上に心理的距離を置きすぎる、もしくは近すぎることはないか。•被害者との面接に関わって、些細なことでイライラしたり怒ったりしないか。•援助者として、自分は役に立っていないと感じていないか。•専門家の相談相手はいるか。 引用終わり 私が知る限り、傷ついた人を助けようとしている人は、おおむねその人自身がすでにどこかで傷ついた人です。これは、かなり独断です。しかし、養護施設で育った人が養護施設で勤務したり、母子関係に問題がある人が助産師になったりという例は多々あります。だから、自分と同じような問題を抱えた人を支援している中で、フラッシュバックもあるし、共依存にもなるし巻き込まれる危険性があります。また、これらの問題にかかわる多くの人は、まじめで、適当にすることができず、一生懸命です。だから、鬱にもなるし、燃え尽きることもあります。 人を支えることはとても大切です。でも、自分が倒れてはどうしようもない。今回、自分が離婚して、私は「とても不幸」と思っていた時期があります。そして、他の人の幸せを願うことができなくなり、逆に不幸を願うほどになりそうになりました。そこから脱却できたのは、3人の子どもの優しさと、友人、知人の支えです。本当に不思議ですね。人に傷ついて、人に慰められるって。本当に人間って、人の中で生きていると思います。