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HP of STRAY 純純

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2006.04.22
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カテゴリ:WORDS 3
以前の3月11日のエセエッセィで書いていた、横浜市の鶴見区と川崎市を走る鶴見線。
終着駅の海芝浦駅に行ってみたいとその時書いていたが、
昨日ようやく行って来た。

↓3月11日のエセエッセィ
http://plaza.rakuten.co.jp/junjunpure2/diary/200603110000/

JR鶴見駅から3両編成の鶴見線に乗る。ローカル線らしくこの辺には珍しい車輌数の少ない電車。
乗客は川崎の臨海工業地域にある企業や工場へ向かう年配の男性が大半。
昼間ということもあってその数もそれほど多いわけではない。

自分が子供の頃に住んでいたのは現在住んでいるところから歩いてものの7,8分ほどの場所。
そこはまだ鉄鋼の加工工場や貨物列車の操車場などがあって
それらの音を聞き、風景を眺めて育った。
そんな幼年期の環境のせいだろうか、工場や工業地帯の風景は自分の心の琴線を強く刺激する。
たぶん田園風景とか下町の風景に多くの人が郷愁を駆り立てられるように
自分にとっては工業地帯がそれなのだろう。
それは大人になった今も変わらず、工業地帯を通る度になつかしい感覚に襲われる。








ローカル線というと都市部や街をはずれ、人も住宅も少ない田舎や山などを走るものをイメージしがちだが、
鶴見線は先ほどから述べるように工業地帯を走る電車。
始発駅の鶴見駅以外はすべて無人駅。その大半を工業地帯で働く人たちを運ぶのが目的という路線のため、
出勤と退社の時間帯を除けば1時間に数本と数えるほどしか電車は走らない。
終着駅の【海芝浦駅】は海沿いの駅。線路の隣はすぐそこまで海が迫っている。



ひと駅前の新芝浦駅と海芝浦駅の区間は東芝の敷地内を走っていて、
海芝浦駅では会社関係者以外に駅の外に出ることができないという、全国的にも珍しいタイプの駅。
そのかわり駅構内には海芝公園という小さな臨海公園が作られていて、
対岸には鶴見つばさ橋や巨大なタンク、遠くには横浜ベイブリッジなどを眺めることができる。
この特殊な造りのためもあるのか、この海芝浦駅は関東の駅100選にも選ばれている。
そんなこともあって、以前から機会があれば是非訪れてみたいと思っていたわけだ。





人は誰でもその人なりの強い思い入れのある原風景とそれにまつわる記憶を持つ。
そこにはきっと自分の親、その親、そのまた親と過去にさかのぼって
脈々と受け継がれてきた遺伝子レベルでの記憶も含まれているのかもしれない。
ローカル線の傍らのさびれた線路に放置されてたたずむさびれた車輌。
使われなくなってゆっくりと忘れ去られ消え去っていくであろうその姿。
それこそ自分の記憶に眠る郷愁という概念を目に見える形に具現化したもののひとつなのかもしれない。

さびれた保線車輌







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Last updated  2006.04.25 05:14:47
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