事業仕分けへの反攻
科学者や宇宙飛行士から【事業仕分け】への批判が相次いでいる。1時間の制約の中で、反論し切れなかった役人への援護射撃というよりは【日本の将来】を憂いての発言である。象徴的なのは「世界一のスーパーコンピュータ開発」。私が残念と感じたのは、軌道に乗りつつある宇宙産業への次期ロケットエンジンGXの廃案だった。ただでさえ理系離れが叫ばれて、20年近くも経っているのに、子供手当て・高校無料化で、【お金】ばかりが表面に浮き上がり、人材育成の具体的な中身が見えてこない。それでも【事業仕分け】は一般人には予算の使途が見え始め、お金の使い方の下手な部署には良いきっかけを与えているのではと思う。【仕分け人】たちは限られた時間と、その足りないの知識の中で拙速な判断を強いられているのだろうが、最終的な決断は各閣僚にゆだねられるという。仕分け人たちの判断ばかりでなく、凍結・廃止を憂いる有志の意見も取り入れ、将来を見据えた賢明な決断を願う。省庁・地方自治体の無駄は、まだまだありそうな気がするが、無駄はなくならないものと受け止め、不断に減らすべき努力対象である。いままで税金の使途はあまりマスコミには表れず、一般には【円グラフ】で簡単に示されたに過ぎなかったが、【小泉劇場】が終わり、新たな【事業仕分け劇場】は政治に眼を向けさせるミンシュトウの成果だろう。ところで「めぐまれた家庭に育った」鳩山首相は、政治献金問題でひっくり返るのかしら?せこい考え方をして立件されそうな秘書を見抜けなかった人物では、政治は勤まらない。・・・ のでは???