昨日の天気予報では、今日は晴れとのこと。
このところストレスがたまり気味、気分転換に山登りをと計画。
大阪府高槻市のポンポン山に行くことにした。
玄関を出ると、同じマンションの方がチョット遊びに来ました。
とのこと。
ごめんなさい、私はこれから外出するので、またの機会にどうぞ、と言って失礼した。
10時出発、車で約一時間で目的地本山寺駐車場に到着。
駐車場から一キロ登った所に、『本山寺』がある。
ここのお寺は、天台宗で本尊は毘沙門天、『日本で一番古い毘沙門天をおまつりしている寺』といのがキッチフレーズとなっている。1200年以上もの歴史のあるお寺です。
半時間のお勤めをさせて頂いたのち、ポンポン山への挑戦。
ここは、東海自然歩道の一部で要所、要所に立て看板があり登りやすい山です。
山は良い。
同じ趣味を持った方々と出会い、挨拶を交わし、共に励まし、励まされ、街中では得られない心と心の交流が図れるのが、私にとって最高の喜びと感じています。
午後1時『ぽんぽん山』山頂に到着。
この瞬間が、山登り男として、なんとも言えない満足感にしたたる最高の時です。
京都の町並み、亀岡の町並み、高槻、茨木と標高678mからの展望は最高でした。
山頂で遅めの昼食、今日のメニューはドーナツパン3個。
十人程の方がおられ、食事をされている人、休憩されている人、色とりどり。
皆みんな、すぐにお友達になれる。
山頂で10分間程休憩をとり下山、元来た道を降りることにする。
本山寺を通り過ぎると、左手がアスファルト道路で駐車場に通じる道、右手が登山道。
私は右手の登山道を降りることにした。
私にとって始めての道。一キロ歩けば駐車場に合流するのでは、と思い下山する。
200mまでは、赤い紐が木に目印として付けられていた。
500mほど下った所で、だんだん道が無くなって来た。
あーー、これはヤバイと感じた。
左方向のアスファルト道に行かねば、と急遽方向転換をする。
道なき道を100m進むが、アスファルト道にはたどり着くことが出来ない。
命の危険を感じ、駐車場行きは諦め兎にも角にも、下山しようと決めた。
45度の傾斜を降りる。うっそうとした木の中、静寂のみ。
不安感が漂い始めた。
ついに、大声で『おーーい』と叫んでしまった。
何の返答もない、静けさのみ。
草木をかき分け道なき道を降りる。
足が滑りそばの木に捕まったが、根っこから抜けおち5m程滑り落ちた。
瞬間 私の過去、生まれてから今日までのことが走馬灯のように、瞬時に思い出された。
幸いにして、大きな古木の根っこで受け止めてもらい、私の命は助けられました。
手袋は山頂でリックにしまっていた。
手には擦り傷が・・・・。
傷にはかまっていられない、兎にも角にも、下山、下山。
どのくらい降りたであろうか、水の音が聞こえてきた。
私は助かったと確信した。
水の流れに沿って下山した、太陽の光が差し込むようになった。
人が歩いたであろう道にたどり着いた。
道幅がだんだん広くなってくる。
数箇所で山崩れ跡があったが何とか乗り越えた。
なんと、目の前に仏舎利塔が見えた。
『神峯山寺』の霊園墓地であった。
あの山道で滑落死、遭難死していたら、私の肉体は灰となり、仏舎利塔の中に埋葬されていたかも・・・・。と頭を過ぎった。
駐車場より、1.5キロ下まで降りていました。
アスハルト道路を汗をかきかき登りました。
普通なら2:30頃駐車場に着く予定であったが、時計を見ると4時。
駐車場には一台だけポツンと主人を待つ愛車カローラがあった。
難行苦行ではあったが、これで私の厄払いが出来たでしょう。感謝。