テーマ:★留学生活★(629)
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最近、ほのぼのバーニーからいきなりパワーレンジャーに夢中になったうちの長男。
幼稚園に入ったばかりの頃見せたら、他の園児を殴るようになった、と注意されたので、禁止していたのだけど、いくらか分別も付いてきたことだし、まあいいかなあと思いつつ、見始めると親の自分が結構ハマってしまってる。 さて、Power Ranger、ご存知のとおり日本の元祖ゴレンジャーシリーズを出演者をアメリカ人にしてリメイクし、90年初期に大ブームになった番組ですが。 よく考えたら、 日本の番組をそのまま吹き替えにして放送しちゃ、何でいけないんだ?? そりゃ、対象者がアメリカの子供だから、白人、黒人、アジア人取り混ぜたレンジャーチームの方がウケるのは当然だけど。 うちら(非白人)は、スーパーマンやバットマン(実写ね)の非白人バージョンなんて作らなかったぞ。 (うそ。実はスパイダーマンは実写版で日本人が演じていたのがあったのだが。これは例外。笑) アメリカ国内だって、黒人のヒーローなんて、つい最近までほとんどいなかったじゃないか。それでも、黒人の子供達は、ずっと白人のヒーローものに夢中になってた(ならざるを得なかった)。白人がアジア人のヒーローに憧れて、何が悪い。 まあ、たかがお子様番組にこんな見方、我ながらひねくれてるなあ、と思っていたけど、昨日見たエピソードはあまりにムカついた。 パワーレンジャーの高校生(あちらでは子供がほとんど出てこないで、なぜか学園モノのストーリーである)が、パワーレンジャーの「日本版」のテレビ放送を見て、 「こんなオレたちのまねをしたテレビ番組を作って、パワーレンジャーの仕事はコメディじゃないんだぞ!」 みたいな事を、(赤)がほざくのだ。 で、(黄)と(青)は、そんな(赤)をなだめつつ、その「日本語版パワーレンジャー」を見続ける。 (偶然かわざとか、(赤)は白人男性、面白がって見てる(黄)と(青)はそれぞれ白人女性と黒人男性) 一応横浜らしきところで撮影はしてるけど、明らかにアメリカ版のためにわざわざ撮ったヤツで、相当ばかばかしく、日本のアニメの要素を思いっきり誇張した内容。(赤)はいちいち「オレたち(アメリカ)のパワーレンジャーの本質が分かってない」的なコメントをする。 でも結局、日本の「にせ」パワーレンジャーも勇敢に悪に立ち向かい、(赤)もいつしかそのエピソードに引き込まれ、それを見終ったラストでは(赤)が高校の図書館で「日米文化の比較」といった資料を見ながら「どんな文化でも、正義の価値は変わらないんだな」なんつー結論をえらそうに言うのだ。 じょーだんじゃないよ。(いい男だから、余計頭にくるなあ) てめえが生まれる前から、日本ではゴレンジャーが戦ってたんだよ(怒)。 パワーレンジャーのオリジナルは日本だって、大人の間では周知の事実じゃないか。なんで子供達に、日本がアメリカの真似してるような印象を与えるんだ。どうして、アメリカの子供達に、オリジナルのパワーレンジャーは、日本人なんだよって教えるのが悪いんだ。 (って、アメリカ版の製作総指揮だって東映でしょー。なんでこんなエピソード作ってるんだ) ヒーローは、あくまで白人じゃないといけないんだろうか?? 話は飛ぶけど、これで思い出したのが、ジャッキー・チェンに関するConspiracy Theory。 ジャッキーは、80年代にはすでにハリウッドで活躍できるだけの実力をもっていたし、世界も彼の存在には十分気付いていた。だけど、ハリウッドがそれを許さなかった。スタローンやシュワちゃん、ジョン・バンダムやチャック・ノリスといった俳優にアクション映画をたっぷり作らせ、「格闘技アクションの主流は白人男性」って印象をしっかり植え付けたあとに、ジャッキーをハリウッドに招いたのだ。そうすると、観客はジャッキーの事をmartial artの開拓者と見る代わりに、「スタローンなどの白人アクションスターに憧れてハリウッドにやってきたアジアの俳優」として認識するから(大昔にきいた議論だから、ウワサの出どころはわかんないのだけど)。 まあ、アジアのヒーローなんて「売れない」という利益重視のメディア側の見方は、理解できないわけでもないし、そんな熱くなってもしょーがないんだけど。 アメコミやハリウッドの映画を知るずっと前に、戦隊もの(こっちの言い方が正しいのか?)やロボットアニメで道徳観念を養い、ジャッキーに憧れて育った自分としては、アジアのこういう「素晴らしさ」が、受けるべき評価を白人世界から受けていないことは、結構悔しい。 数年後には、"Chino!(アジア人を軽蔑する呼び名)"なんて言われていじめられるのは避けられないだろうウチの子がこーいうのを興奮してみてる脇で、やっぱり、5人のアジア人がかっこよくヒーローに変身する様を見せてやりたいなあ、と思ってしまう。 ところで、このアメリカ版パワーレンジャーシリーズは、Politically correctの子供番組として、メンバーに様々な人種の男女を取り入れて、放映当時は結構話題になったような記憶がある。 学園で、白人、黒人、アジア人、ラティーノが仲良くつるんでるとこなんか、逆に現実にありえなくて不自然なんだけど。 そのうち、ゲイの子供だって、Role modelになるヒーローは必要、とかいって、ゲイのパワーレンジャーとか、出てきそう(バーニーにはシングルファザーを父に持つ子ってのがいたなあ)。 今日の記事、オタクの主張みたいだなあ。スタディースキルズや留学情報探してきた人。すみませんです(汗)。 □おまけ□ このあとで、ポケモンを始めとする日本アニメの進出が顕著になるのだけど、これは、キャラクターが白人ぽいので吹き替えで名前変えるだけですんなり受け入れられたね。でも、日本アニメには黒人は皆無か、悪人しかいないから、問題にならなかったのかなあ??
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