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2006.08.03
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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:留学-生活編
最近、子供らとテレビを見ていて思うこと。

長男、長女とも大好きなのがPower Rangersで、日本の番組のように週一回何時から、というのでなく、日に3回くらい、しかも4シリーズくらい続けて放送する(毎年シリーズは変わるのだけど、4年前のシリーズから続けて、という意味。日本版で言うところの、ガオレンジャー、ハリケンジャー、アバレンジャー、デカレンジャーを2時間ぶっ続けでやる)。

もちろん、その時間帯に延々と見せてるわけではないけど、テレビつけるといつも何らかのパワーレンジャーをやってる状態なので、再放送含め、親子三人、相当詳しい。

で、なぜか2人が熱心に話し合うのは、
「全部のレンジャーの中で誰がすきか」なのだ。

これがなかなか面白い。

私は、断然イケメンを選ぶのだが、子供らの「好き」の基準は、変身した時の色とか、操るマシンの種類とか、ワザとか、いろいろあるようなのだけど。

興味深いのが、「人種」という要素については、まったく意識している様子がない、というところ。

彼らの育っている環境は、メキシコ人ばかりで、肌の色は日本人より多様であっても、いわゆる白人、黒人はおらず、母親の私にいわせればみんな「ラティーノ」である。

それでも、TVの中では、ありとあらゆる肌の色の人が、様々な役柄をやるので、人種、という観念そのものがないみたい…なのだ。

アメリカのパワーレンジャーというと、放送開始当時から、Politically correctというか、Demographically correctというか、5人の中に必ず白人、黒人、ラティーノ、アジア人を取り混ぜ、男女比も3:2を保っていることで有名(有名なのか?)だけど。

これ以前のヒーローもの番組、というと、実写、アニメに関わらず、ヒーローはみんな白人だったんだよね。いつも白人がメインキャラで、マイノリティーは、悪役か、「マイノリティー」としてわざわざ作られた役をやらされるか、あるいは全く無視されてた。

子供番組だけでなく、映画界でもそうで、私が中学、高校くらいの時「スター」として仰がれてたのは、いわゆるブラット・パックと呼ばれたトムクルーズ世代の白人のお兄さん達。デンゼル・ワシントンだって、「黒人の役」しかやらせてもらっていなかった。

それが、「本当のアメリカ社会の人種構造を無視して、マイノリティのネガティブなステレオタイプを高めるものだ」という反対の声が上がって、バーニーやパワーレンジャーなんかで、「マイノリティのメインキャラクター」を出演させるようになった。

ハリウッドでも、「インディペンデンス・デイ」で、ウィル・スミスが「黒人ヒーロー」としてでなく、「ヒーロー」として出演したりするようになった。

そういう傾向が定着した時代に生まれて、そういうアメリカの番組を見て育つ世代は、人種に対するイメージも、変わってきているのかなあ。特に、実世界で他の人種と接することなく、テレビの中でしか見ることのないうちの子みたいな環境に育ってる子は。

ちなみに、2人が今夢中なのは、レゲエ風の赤レンジャー。

アルマにいたっては「この人と結婚する!」とまで言っている。
私から見るとかっこいいかな~??と思うのだが、いいらしい。



(写真はこちらのサイトより)



ま、それはいいとして、一方で海児は、たまに見かけるPuffyのアニメ番組をみて、

「かわいいねえ~この人」

と、しみじみ言ってたりする(アニメと実写が交互に出てくるのだけど、実写の方。2人のうちどっちを指しているのかは不明)

それも、「この日本人、可愛い(日本人だから可愛い)」でなく、「この人、可愛い」なのだ。

う~ん、偏見とか、そういうのを通り越して、我が子が日本人(の異性)に興味を持ってくれる、というのは、なんとなくうれしい。

このあたり、昔読んだTerry McMillanの小説"How Stella Got Her Groove Back"で、主人公の女性の息子がTLCの(故)Left Eyeが好きだ、と言って、その趣味に疑問を持ちつつ(←当時、ボーイフレンドの家に放火して話題になってた)、「別に人種差別してるわけじゃないけど、この子の初恋の女性がアフリカンアメリカンの女性だっていうのは、ちょっとうれしい」といったような事を言ってた、その気持ちが今更なんとなく分かる。


TVのおかげで、この先人種偏見がなくなっていくか、というと、そこまで楽観的にはなれないけど、少なくとも、人種のステレオタイプに対するTVの貢献度っていうのは、一世代前とは確実に変わってきてるのかな、と思った。あとは、そういう時代の前のTVを見て育った、親の世代が、こういう傾向にどう対応して子供の教育をするか、が大事なのかも。

私としては、日本のヒーロー番組もぜひ見てほしいところ。

ちなみに、アメリカ版PowerRangersが見たい人は、YouTubeにごろごろ転がってます。


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Last updated  2006.08.03 21:39:49
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