インド系IT企業で働くSEの日記

通常サティヤムの勤務時間は9時～18時ですが、テランガナの分離独立運動に関して不穏な動きがあるとのことで、今日から当面の間、7時～16時となりました。
ともかく日が暮れる前に帰れということでしょう。

日本時間に合わせて出社している日本チームにとって、仕事上はあまり影響ありませんが、せっかくの3連休に行動範囲が制限されるのは残念です。
我が家で予定していたホームパーティーも延期になり、暇プーな連休になりそうです。

まあ、こういうことはインドじゃよくあることのようですね。
ここ数週間だけでも、インド各地で様々な政治上・治安上の理由により、人の集まる場所を閉鎖したり、列車の運行を止めたり、酒類の販売を禁止したり、封じ込めに必死です。

テランガナはハイデラバードを含む地域で、AP（アーンドラ・プラデシュ）州から分離独立し、単独の州に昇格させようとする運動が以前からありました。
一旦はインド政府も州への昇格を認めたようですが、賛成派と反対派との間で妥協点が見出せず、結論は保留となっているようです。

ハイデラバードはバンガロールに次ぐインドのIT都市で大きな富を生む一方、ハイデラバードを除くAP州の各地域は農業以外に大した産業がありません。
ハイデラバードの富を独占したいテランガナと、それを手放したくないAP州の他地域との間で、激しく対立しています。

2ヶ月ほど前、ハイデラバードのテレビ局のニュース番組で、分離独立賛成派と反対派の議論が白熱して殴り合いに発展する、という出来事もありました。
暴力を好まないインド人には珍しいことかと思うのですが、それだけ切実な問題なのでしょう。

僕は普段からインドのことを知りたいがために色々な質問を同僚らにぶつけているのですが、どうも政治に関してはあまり語りたくないようで、あまり明確な答えが返ってきません。
会社にはインド各地の出身者がいますから、微妙な問題には触れない方が良さそうです。

P.S.

つい先ほど、Skypeでエチオピアからコンタクトがありました。
覚えのない名前だったのですがエチオピアからだったので知人かもしれないと思い、会話を進めてみたところ、MITの卒業生でした。
僕のSkype名は漢字表記だったため、相手もMITで講師をしていた僕とは知らず何気にコンタクトをしてきたようで、Oh My God!と驚いていました。
こんな偶然もあるんですね。