結納金って必要?
離婚も決まって、財産分与の話し合いをする際、よくもめるのが、結納金・婚約指輪と、家財道具です。 特に、1、2年で別れる若い男性や女性からの相談が多いのですが、金額が比較的少ないため、裁判沙汰になることはほとんどありません。 杓子定規に判断しますと、結納金は結婚が成立すれば原則として返還請求はできませんし、婚約指輪もこれと同じです。 それに対し、妻が持参した家財道具は、妻の特有財産で、離婚に際して、妻は全て持ち帰れます。 これに対して、男性から不満が多いのは、家財道具の購入資金は、結納金から出されることが多く、自分たちが出した結納金で買った家財道具を、全て持っていかれるのは納得できない。というもので、極めて筋が通っています。 婚約指輪についても、離婚する夫からもらったものなど返せばいいのに、と思うのが男性側ですが、女性は、宝石に対して不思議な愛着を持つようで、返す女性の方が少数派のようです。 そもそも、結納というのは、「今後、家同士が仲良くしましょう。」という意味合いのもので、極めて時代遅れのものです。 私は、個人的には、結納はやめて、品物ごとにどちらの所有かを予め決めて記録しておいてはどうかと思いますが、婚約中の若い人たちにそれを勧めると、よく、いやな顔をされるのは、どうしてでしょう(?)。