「愛のヴィクトリアン・ジュエリー展」@bunkamura
渋谷bunkamuraで開催されている、「愛のヴィクトリアン・ジュエリー展」気がつけば、21日で終了です。6年ぶりの渋谷、無事に迷子にならず、bunkamuraに到着できました。だいたい想像がつくんだけど、「ウエディング・ドレス・ケーキ・指輪」といった現在の結婚式の原型や「アフタヌーン・ティー」の習慣が、ヴィクトリア女王の時代に始まったとのことなので、文化史のお勉強として興味がありました。宝石は 「まあ、お見事な細工ですこと。」というマダムたちの会話を小耳に挟みつつ、「鮫の歯(ギザギザのこぎりみたい)と、銀装飾のネックレス」非常に痛そうで、面白かった。ほか、金が希少だっため、ステンレス・スチールを研磨して、細かな細工にした、十字架(今はもう作られていない) カメオといえば、メノウ石だけどアメジストのカメオは、透明感があってきれいだった。晩年のおばあちゃんになってからの写真を見慣れていた私としては、エナメルの肖像画も、ビクトリア女王が美人でびっくり。これって、北の将軍様みたいに、「若くて美人な女王サマ」ってプロパガンダの意図があるのかしら・・・と勘ぐりたくなる。権力者は、若く健康で美しく見えたほうが、国民も安心するもんね女王サマが、良妻賢母だったというのは、よくわかった。女王サマから 誕生祝のスプーンセットなんかもらった人たちは、さぞ感激したでありましょう。ご主人がなくなってから、自分が亡くなるまで25年間喪に服して、ジェットという流木が化石化した真っ黒の石を身にまとったそうです。 政略結婚の時代に、そこまでラブラブなご夫婦っていいねえ。さすが「ヨーロッパの祖母」 女王サマのお子達は、ヨーロッパ中の国と結婚し、ヨーロッパの王族は、女王サマの縁続きのかたが多いですから。 でも、ビクトリア女王から、血友病が突然変異でおこり、後にロシア革命でアレクセイ皇太子が重度の血友病だったのは、胸が痛みます。 彼の血友病だけがロシア革命の誘引ではないし、血友病でなくても、きっとあの動乱の中、永らえたとも思えないのですが・・・・宝石の美しさ、というよりは、作った職人芸や、贈り手ともらい主の思い、歴史的な背景に魅了されました。うちからだと、移動に片道1時間半、急いでみて1時間半だった。お土産を買う時間もなかったけど、行けてよかった。