蔵王の樹氷・幻想のライトアップ

2009/02/05

カテゴリ：風景

　東北屈指の蔵王スキー場。

　樹氷のメッカでもあります。

　夜は樹氷がライトアップされます。

　その時間帯まで粘っての撮影でした。

　午後遅くなって晴天となり、濃紫色の青空に茜色に染まった樹氷は、この世とは思えない異次元の世界でした。

　蔵王ロープウェイ山頂駅の屋上が樹氷の展望台になっています。

　履いていたスキーを山頂駅の中に置き、ライトアップされてからの撮影は、皆ここで行いました。

　カメラマン１０数人に混じって、かじかむ手でカメラに向かっていたら、ロープウェイの係員２人から声を掛けられました。

　「お客さん、もしかしてスキーで来ていませんか。」というのです。

　「そうです。」と応えたら、「スキーが１組だけ残っています。危険ですからスキーでは下りないで下さい。」と言われました。

　もちろんそのつもりで、ロープウェイの乗車券は往復を用意していました。

　それを告げると、しっかり乗車券の提示も求められました。

　暗くなったのに、スキー客が一人だけ残っていると見て、確認に来たのです。

　私だけがスキー靴を履いていたので、それと分かったのでしょう。

　今思えば、最初から樹氷のライトアップを撮影するつもりだったので、スキーは必要ありませんでした。

　樹氷原も踏み固められていて、長靴だけで充分だったのです。

　彼らに余計な手を煩わせてしまいました。

蔵王・幻想の樹氷原