テーマ:ヨーロッパ旅行(4174)
カテゴリ:ヨーロッパ
壁紙をDLする カレンダー入りの壁紙をDLする ================================================================================ スペイン広場で危うく難を逃れる スペイン階段を上りながら撮った写真です。 石柱にからまった蔦が、異国情緒を醸し出していました。 この写真を撮り終えて、上のトリニタ・デイ・モンティ教会広場に辿り着きました。 集合時間まではまだ間があったし、高台で眺めが良かったので、広場をブラブラ歩いていました。 その時です。 現地の人に、ニコニコと日本語で話しかけられました。 こちらも思わず笑顔で応えると、近寄ってきて両手で私と握手しようとしました。 その手には何か紐のようなものを持っています。 その紐を私の指に巻き付けようという仕草に見えました。 「なにか怪しいぞ」と、そこで一瞬、ひらめいたのが幸いしました。 とっさに「ノー」と語気を強めて、相手の手を振り払う動作が自然に出てきたのです。 相手はなおもしつこく追ってきましたが、どこまでも振り払って、立ち止まらずにその場を去り、難を逃れました。 なぜ難なのかというと、ここは、通行人から金を根こそぎ巻き上げる「ミサンガ詐欺」の常習犯がたむろしているところなのです。 ミサンガは、手首や足首などに巻きつけて使用する組み紐で、紐が自然に切れたら願いごとがかなうというジンクスがあります。 アメリカやヨーロッパのサッカー選手がチームの勝利のおまじないで身につけていたものがきっかけとなって、日本でも流行しました。 ミサンガ詐欺の巧みな手口 スペイン階段は「ローマの休日」のシーンように、ロマンチックな場所、と思ったら大間違い。 ここで多発するミサンガ詐欺の手口とはどんなものなのでしょうか。 それを調べるためネットで検索したら、あるは、あるは、ミサンガ詐欺の実体験がわんさと出てきました。 それで分かった一般的な手口を紹介します。 観光客に陽気に話しかけ、まずカモにすべき相手の注意を惹き付けます。 観光客がそれに応えたら、握手するふりをして、すぐさま腕にミサンガを巻きつけます。 一度巻きつけられたら、容易には外れません。 観光客がおかしいと気づいて紐をはずそうとした時はもう手遅れで、数人の男にすばやく囲まれてしまいます。 周りから見えないように、取り囲まれたらおしまいです。 その中の一人が凄みを利かせて、金を要求するのです。 観光客は怖いので、しぶしぶ払わざるを得ません。 50ユーロ(6千円ほど)位で済むならまだマシで、財布の中身全部巻き上げられることも多いようです。 警官が来ないか見張る男もいて、彼らは組織的に行動する詐欺グループなのです。 日本人はお得意さん? 私はうまく逃れましたが、一緒に行った私の友人がこの詐欺に引っかかりました。 100ユーロほど入っていた財布の中身全部を彼らにせしめられたそうです。 これでまだ終わりではありません。 スペイン広場を後にして、昼食会場の席に座ったときです。 われわれの仲間に、腕にミサンガを巻いた人がさらに2人いました。 一人は「プレゼント」というから、ただで貰ったと言い、もう一人は「2ユーロ払っただけだ」と言うのですが、ほんとでしょうか。 強がりを言っていたようにしか思えません。 そんなことで引き下がる相手ではないからです。 ローマは治安が良くないからと、添乗員から何度も注意するように言われてたんですけどねー。 われわれの20人弱のグループが、わずか1時間ほどの間に少なくとも4人が被害に遭ったり、遭いそうになったりしたのですから、ここではどれほど「ミサンガ詐欺」が横行しているかおよそ想像がつきます。 警戒心が薄くてお金をいっぱい持ち歩く日本人は、きっと狙われやすいに違いありません。 スペイン広場 (ローマ) - Wikipedia ←もっと写真を見たいなら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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