壁紙自然派

　神室山の山稜に咲くニッコーキスゲです。

　西ノ又コースの難所、胸突き八丁坂を登り切ると、突如視界が開けて草原に出ます。

　御田ノ神の石像があって、ここが神を祀る神聖な場所であることを教えてくれます。

　６月下旬でしたが、山稜にはもうニッコーキスゲが咲いていたので、少々驚かされました。

　奥の峰は前神室山です。


　午前７時に登山を開始し、ここへ達するまでちょうど４時間を費やしてしまいました。

　ここから山頂へ達した後は、前神室山を通るパノラマコースを下りるつもりでしたが、結局、元の道を辿って下山することにしました。

　見晴らしの良い山稜コースを行くのは、暑さと水不足で体力をかなり消耗してしまうと判断したからです。


　神室山頂に着いたのは１２時２０分でした。

　山頂には誰一人おらず、３６０度の雄大なパノラマを独り占めしたのでした。

　私が神室山の登り下りをしていた９時間の間、出会った人は女性の登山者一人だけ。

　マイナーな山のきつい山行でしたが、予定外のニッコーキスゲに出会えたのは収穫でした。




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