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テーマ:野鳥好きっ♪(15911)
中村(2005)は、カシラダカの分布、生息環境、脂肪と渡りについての知見と 渡りを引き起こす要因について実験結果を報告しています。 渡りは、衝動が現れることで引き起こされることがわかったと報告しています。 実験で春の渡りは12時間以上日照を与えた時に引き起こされ、秋の渡りは12時間より短い日照時間で引き起こされることが実証されたと述べています。 あわせて、気象要因として湿度が考えられたので、気象器を用意して 日照時間を増加されたところ、日照時間が13時間を超えるころ50%の湿度 で飼育したカシラダカのグループは渡りの衝動が起きたが、湿度80%と100%で飼育したグループには渡りの衝動は見られなかったと記しています。 これらの結果から渡り鳥が野外においては気象に敏感で天気の悪い時には じっと待ち、天候の回復を確かめてから渡りを開始するという行動が証明された と報告しています。 これから日照時間が13時間を超える時期は、春分以降となると思いますが、 その頃のカシラダカは渡りの衝動にかられるとどんな仕草を示すのか、注視して いきたいと思います。 (引用文献) 中村 司.2005.カシラダカ.渡りを引き起こす要因について. Bird Research News Vol.2 No.3.p5. (写真)2枚とも2022年2月8日茨城県菅生沼で撮影
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最終更新日
2023.02.09 20:43:07
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