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テーマ:野鳥好きっ♪(15877)
カテゴリ:猛禽ツミの暮らす林から
抱卵してから15日目の朝、ツミが暮らす林に出かけました。 今朝は、到着した時点では雄の姿はなく、雌が巣の中で抱卵中の姿のみでした。 10分ほど待機していると複数のオナガの鳴き声がしたと思ったら、頭上の枝に雄が出現。ツミの場合、飛翔して林の上空から入ってくるので気がついたらそこにいたということがよくあります。 小一時間程度枝にとまり羽づくろいをしていると思うとキジバトやオナガを追尾してその後林に外に獲物を捕獲に出かけました。 その後、足に獲物をぶらさげて帰還。いつも、獲物はすでに首が除去してあり、羽毛をむしればすぐに雌にて与えられる状態となっています。抱卵中の雌にとって長時間巣をあける訳にはいかないのでその事情に配慮しているのでしょう。 さて、捕獲してくる獲物は、ほとんどがスズメです。1日3回程度捕獲をするので 抱卵中(約25日前後)では75羽程度をペアで食しているということになります。 初認が3月9日でしたので前記に70日分210羽分をくわえると、285羽の小鳥が必要となります。 植田(1992)が都内の繁殖での調査結果から「ツミの育雛期間である23日間の獲物捕獲数を推定すると174羽になる」としていることを考慮すると、400羽弱の獲物を捕獲しているものと思われます。 (これまでの記事) 3月9日に今シーズン初認のあと、姿を目撃できたのは19日、22日、24日、 29日、4月8日。前回、4月13日に雌雄が林に揃い、ペアリング。 16日は雄が餌を足にぶらさげて出現。19日は雌が巣材をくわえて入り補強する動きを観察。21日は雌は確認できず、雄のみ見張りの枝に止まっている姿。 5月1日雌が長時間、巣に座り込んでいる姿を観察。3日雌は抱卵、雄は見張り台で監視中。6日は強風が抜きぬける中、雌は抱卵中、雄は見張り台で巣と雌を監視中。8日午後は前日の強風、強雨、明け方の低温の条件下ペアともに健在。12日は雄が獲物を捕獲し帰還後、半分程度餌を食べた後、雌への受け渡し場所の枝に餌を置いて自分は別の枝に移動。14日、雄が獲物をもって帰還後、雌に渡した後、抱卵を交代。 (写真)2023年5月15日撮影 (引用) 植田睦之.1992.ツミが繁殖期に捕獲する獲物数の推定. Strix第11巻.p131-136.日本野鳥の会.
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最終更新日
2023.05.15 15:27:57
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