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テーマ:野鳥好きっ♪(15891)
29日にミゾゴイを観察してきましたが、夜行性なのか昼行性なのかを判断する報告が十分にあるとは言えない状況です。両論について文献の記述を紹介します。 (夜行性を示唆する記述) たとえば、高野(1985)が夜間には林から飛び出て採餌に行くこともあると述べています。 この報告は、山階(1941)が「日没前後に棲息所を飛び出して渓流の付近にて食を求め、日中は棲息所たる林の中に休息して居る」としていることを受けて記述した可能性があります。 川上(2009)は、育雛期に昼間は親が交替で巣にいるが、夜間は両親とも巣から離れるのを観察したことがあり、山階(1941)はこの行動を見た可能性が考えられると指摘しています。 (昼行性を示唆する記述) バードライフ(2010)は、ミゾゴイは夜間に活動する夜行性の鳥とされてきたが、昼間に活動する昼行性の鳥であることが分かったとしています。 ところが川上(2009)が図鑑によって「雨や曇りなど薄暗い日は、昼間も採食する」と例外的に日中採餌しているように受けとられるものもあると指摘しています。しかし、活発に活動し観察しやすい繁殖期が梅雨と重なっているため雨天時に採食する姿がよく見られる可能性もあると述べています。 (引用) 山階芳麿. 1941. 日本の鳥類と其の生態第二巻. 岩波書店 高野伸二.1985.カラー名鑑.日本の野鳥.p45.山と溪谷社. 川上和人.2009.ミゾゴイ ナイトヘロンは夜行性?.Bird Research News Vol.6 No.12.p4-5. バードライフ.2010.ミゾゴイ会議の報告および保全活動に関する提言.p3. (写真)2024年2月29日首都圏で撮影
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最終更新日
2024.03.02 18:18:58
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