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テーマ:野鳥好きっ♪(15875)
冬の間は、谷津の水路沿いでチャッチャとウグイスに似た地鳴きをしていたミソサザイが 山地の湿った場所、渓流沿い、崖地に移動し驚くべき声量で囀る姿を観察できる時期です。 以前、沢の近くなどの騒音がある場所に生息する個体と森に生息する個体を比較すると、 前者のミソサザイは大きな声で囀ることを紹介しました。 今回、紹介するのは、ミソサザイは誰から囀りを学ぶのか、バリエーションはどの程度持っているのかについて、惣田(2022)が京都府芦生研究林で行った調査報告てす。 それによると、雄の囀りのバリエーションは平均6.4で、300m程度の縄張りを持っていたことが判明したと記しています。 さらに、雄の間で共有されているさえずりタイプもあることが判明し、さえずりの要素の共有も 観察されたことから雄は近隣の個体からさえずりを学んだと考えられると述べています。 雌が囀りのバリエーションの多い雄を好むのかといった点は未解明ですが、今後の調査を注目したいと思います。 (引用) 惣田彩可.2022.年間を通じたミソサザイの生態に関する調査. 2022年第37回タカラ・ハーモニストファンド研究助成報告.pp15. (写真) 2022年5月26日長野県戸隠、2021年6月29日長野県上高地、 2015年5月23日栃木県日光で撮影
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最終更新日
2024.04.03 15:48:06
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