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2008.02.22
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カテゴリ:lovesick
ただ、やわらかく私の手を取るだけで、でも、何も言ってくれない悠斗。多分、何も言えない悠斗。私と謙吾の間に、何を見てるの?

悠斗、私、ためらわなければ良かった。ふさわしいかふさわしくないかなんて、私が決めることじゃないよね。こんな簡単なことに、気づくのがほんの少し遅かった。。手を伸ばせば、いつもそこにあったのに、私には掴み取ることができなかった、悠斗からの愛情。愛して、そして、もしも傷つくことになっても、それでよかったはずなのに、私は。。こんな私を、ありのままで愛してくれていたのに。
悠斗の愛情のまっすぐさと、無垢さを、疲れ果て、汚れた自分に照らし合わせて、臆病になって、あきらめようとしてきました。

そして、今度は悠斗が、私をあきらめようとしていました。私の手を握りながら、それでも、私の目を見てはくれず、空の星ばかりを眺める悠斗。そんな横顔から、悠斗がずっと私に手放しで向けていた溢れるほどの愛情を、必死で抑えつけようとしていることが、必死でその火を消そうとしているのが、ありありと感じられました。私と謙吾の過去。そして、謙吾からのメール。私とのこと、あきらめるほうに傾いてくのは仕方ないんだ、、、と思いました。

本当は悠斗に抱きしめてもらいたい。私を捕まえていてもらいたい。胸にしがみついて、悠斗、離さないでって、私を誰にも渡さないでって言いたい。謙吾に会えば、きっとその強い力に引き寄せられそうになってしまうから。悠斗をこんなに愛しているのに。

悠斗が私に言ってくれたように、私だって、「愛してる、愛してる、愛してる、悠斗」って叫びたい。

でも、、、私、謙吾に謝らないといけないことがあるの。謙吾からメールが来た今、これを無視して、悠斗の胸に飛び込むことはできない。謙吾は、、私を助けてくれたから。私の人生最大のわがままを受け入れてくれたから。それなのに、私は、謙吾を傷つけたまま、謝ってもいないから。だから、悠斗、私、今は何も言えない。ずっとずっと先送りにしてきた、謙吾につけた傷をなんとかしなくちゃいけない時がきたから。なんとかするためのきっかけをこうして謙吾がくれたから。

悠斗、私、謙吾に会うわ。悟の仏壇に手を合わせたり、お墓に行ったりできたように、謙吾にも今なら会える。悠斗が過去と向き合う勇気をくれたから。許してもらえるかは分からない。でも、ちゃんと会って謝りたい。謙吾に会うことで、きっと、悠斗に心配させてしまう。ちゃんと悠斗に向き合う私になれるまでの間、きっと、不安にさせてしまう。だけど、お願いだから、あきらめないで待っていて。私への愛情を全部消してしまわないで。

そう、間に合わないかも知れないけど。

私、もう、逃げるわけにはいかないから。

悠斗・・・。

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最終更新日  2008.02.22 00:01:48
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