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目を閉じたまま、抱き寄せた腕の中。俺が、ただ、ポツリと告げられたのは、
「・・・ごめん・・・」 その言葉だけ。ミリは、そっと俺を押し返す。もう一度抱き寄せる図々しさはさすがにない。 ・・・怒られたって、軽蔑されたって仕方ない・・・。 そう思ったけれど。意外にも。 目を閉じたままの俺のそばで、ミリの気配は、柔らかく動き、その唇は、そっと俺の耳元に近づき、優しく告げる。 「・・・も・・・?・・」 ・・・・え・・・? ・・・私も混ぜて?・・・ ミリの声がそういった気がして、俺は目を開けた。目の前には、少し、困ったような、すがるような表情のミリ。その表情を見て思う。 ・・・やっぱり、何か聞き違えたのか。その顔、もちろん、こんな俺に失望しているんだよな。 だけど。その愛しい顔を見ると、やっぱり、 ・・・軽蔑されても、・・・・嫌われたくはない。 今更ながら、そんなこと、思ってしまう。 「ごめん、ミリ、俺、、、ガマンできな、・・・」 何とかしようのあるはずもないイイワケをしようとする俺に、ミリは、少し不満げな表情を見せ、軽いタメイキをついてから、体勢を変えた。そして、ミリの手が、俺の、しまうことさえ忘れてた、でももう怯みきってしまったものに伸びるのを感じて、 「・・っちょっ・・」 反射的に、自分の手で阻止してしまった俺に、ミリは、なぜか悲しそうにいう。 「・・・私は、、、触っちゃだめなの?」 ・・・触っちゃ、、だめ、、な、わけないよ。ないだろ?・・・だけど。 「・・・怒ってないの?」 恐る恐る聞いた俺に、ミリは、微かに微笑んで、 「怒ってなんてないよ。ただ、、」 「ただ?」 「なんか、寂しいっていうか、、哀しいっていうか、悔しいっていうか・・・だから」 ・・・やっぱり。やっぱり、俺が1人でシちゃってたから、傷つけたんだよな。。 「ゴメン、1人でシたりして、、、」 「って、1人じゃっ・・・」 ミリは、少し大きな声を出しかけて、一瞬口をつぐみ、 「1人じゃないでしょ?・・」 ・・・1人じゃないって、、? ミリの手が俺の手から逃れようとする感覚に、俺はミリの言葉の意味がわからないまま、つかんだままだったミリの手を離した。ミリは、自分の手に視線を一度落としてから、俺をもう一度見て、ゆっくりと唇だけが触れるか触れないか、の軽いキスをして言う。 「・・・また、妄想の私と、イケナイこと、シてたんでしょ?」 ・・・全部バレてる。妄想のミリのコト、以前、つい、ミリにも話しちゃったんだよな。最初は、相当、冷たい目で見られたけど、他の女を妄想するよりは、と、なんとか理解を得ることができたんだ。だから、何も、隠す必要ないか、と、そして、何より、事実だし、だけど、やっぱり、カッコ悪ィと、 「・・・あぁ、、まぁ。。・・・その、、」 歯切れ悪く、返事をしかけた俺に、ミリは、 「ずるーいっ」 目を閉じて、ダダをこねるみたいにそういって、口を尖らせる。 「・・・ずるい?」 「うんっ。ずるい。2人だけ。。だから、私も、混ぜて?・・・いーでしょ?」 最後は、自分こそズルイ一等かわいい上目おねだりモード。 ・・・ってそこ??2人だけって、、ミリ、妄想のミリにヤいてんの?どんだけカワイーんだよ。 おねだり目とそこに見え隠れするかわいい嫉妬の感情にほだされ、俺は、もはや抗う術もなくうなずいた。そして、無防備な俺のモノに、ミリの小さな指が触れる。触れた部分に、電流のような快感。ミリの手の感触を写したつもりでいたけれど、俺の無骨なオトコな手、指とは全然違う、細い柔らかい刺激に。突然の中断に、ゆるみきっていたモノにまた全部集まっていこうとするのが分かる。ぎこちなくなぞるミリの指。 「・・・・ぅあっ、ちょっ」 情けない声を出した俺の反応に、立ちすくんだようにミリの指が離れる。 ・・・・っ? 今度は、すがって引き止めるように手がミリの手をつかんでしまう。俺はミリの顔を見た。ミリは、言う。 「・・・・痛かった?・・・ごめんね。。私、やっぱり、、、ヘタ、なんだよね。。」 俺があまりの気持ちよさに出した情けない声を、そんな風に勘違いして、ミリは、 「・・・・やっぱり、、私じゃ、、ダメ?・・・妄想の私と、、自分の手の方が・・・い?」 すがるような目をする。そんな必死なミリに、改めて愛おしさがこみ上げる。 「・・・何言ってんだよ」 ふっと笑って抱き寄せ、アマく口づけてから、ミリの手をもう一度自分のモノに導く。 「・・・痛くなんてないよ。・・・へた、だなんて、ありえねーよ。・・・気持ちよかったんだ。ほら。。一瞬でこんなに・・・」 いいながらも、触れて少し息を呑んだミリに、そして直接のミリの手の感触に、さらに俺はカタくなっていく。俺はまた堪えられず、ミリの手に自分の手を重ねて、包み込むようにして、ゆっくりと動かす。 ・・・・ぅあ・・・・ また、思わずもれる吐息に答えるように、 「すごくアツい・・・」 うっとりした声で、そういった後、ミリは、しっかりと俺のを握って、ミリのペースで愛おしく俺を刺激し始める。俺は、ミリの手を解放し、されるがままになる。やがて、ミリは、俺からカラダを離して、下にずれた。そして、 「・・・おっき・・・」 さっき妄想のミリが、言ったのと同じ言葉、ちいさく吐き出して、ミリは、そっとそっと俺のモノに顔を近づけ、唇を這わせ始める。 快感。 なんて言葉ではもう表しきれないほどの刺激に思わずカラダがのけぞる。さっき最高潮の寸前までいった俺にはその刺激は、致命的に近い。だけど、やっぱり、すぐにイクなんてもったいなくて、必死でガマンする。 ・・・なんか、、他の事、、考えなくちゃ。。ってさっきは、、、この後、俺、自分で動きまくって、妄想のミリの、、っていやいや、忘れろ。それは、ダメだって。 バカで途轍もなくエロいことばかり頭に浮ぶ。そんな時間もミリからの可愛く必死な刺激は続いていて。 ていうか。 ・・・うわー、もー、ミリが、俺のを、、ってだけで、既にヤバいんだって。だって、ミリが、こんなに、、、・・・愛しいミリが、、 ・・・・うん。そうだ。愛しいミリ。愛してるよ。ムチャクチャ。 俺は、手を伸ばし、ミリの髪に触れる。そしてその滑らかな髪を撫ぜる。愛おしさをこめて。気持ちよさに半分、そして、愛してるよの気持ちに半分、意識を置く。これで、少しは、暴走をコントロールできるだろう。って、思いながらも、時折、その快感に、ミリの髪をわしづかんだりもしちゃうけど。 ・・・ていうか、そろそろ、マジで、、。
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