カテゴリ:ニュース雑感
6月12・13日に東大駒場キャンパスでひらかれた全国学生集会に参加してきました
「学費値下げ・内定取り消しをゆるすな」をテーマに全国学生自治会総連合(全学連)が主催した青年の集会です。12日は国会要請行動、13日は集会でした。 福岡でもこの間、日本の高学費について学習をすすめており、いろいろな大学や専門学校で学費実態アンケート集め・学費値下げ署名にとりくんできました。 福岡からは150人分の実態アンケート・410筆の署名を、集会にもっていきました。 まずはじめに千葉大学の三輪定宣名誉教授が講演し、高学費の背景やその弊害、運動の発展などが報告されました。印象に残っているのは、ただでさえ増税や不況・賃下げで苦しい家計を高い学費が圧迫していることや、高学費を負担させている親・家庭への依存意識や罪悪感を強め自立や自由を妨げているということ、社会的には少子化を促進させていることなどです また海外の学費事情として北欧諸国やフランスなどが学費負担が少ないことは知っていましたが、キューバがフィンランドと並んでユネスコが推奨する教育大国であることなども報告され、それを支える考えとして「子どもほど大切なものはない」「無知が戦争を生む」「教養が人間を自由にする」などの教育観が国民の中で共有されていることが報告され、とても感銘をうけました 集会では、高学費に苦しむ学生の実態が交流されました。 特に印象に残っている、大阪の大学生の実態を紹介します。 彼女はアルバイトと奨学金で学費を稼いできましたが、いつも納入期限のぎりぎりというかんじだったそうです。大学で学ぶ中で学芸員になりたいという夢をみつけましたが、学芸員になるには大学院に行くことが必須ということで、「卒業時には500万円の借金となる奨学金、就職がどうなるかもわからないのにこれ以上かりるのは怖いと思いました」と夢をあきらめたくない悔しさを語ってくれました。「大学で学んで見つけた夢を大学に行っていたからあきらめないといけないのはおかしい」「私のような人は他にも山ほどいます。その語れない思いを声にすることが必ず何かを動かす力になると信じて」涙ながらに語ってくれました。 私も法学部に所属していますが法曹になるには、さらに高い学費を払って大学院にいかなければならないということで職業の選択肢にも入れられないという気持ちがあるので、彼女のくやしさはとても共感できました。 たくさんの発言の中で共通していたのは、実態を出発点に運動を広げようということでした。 高学費で現にこんなに困っている学生がいるんだと示すことで、大学当局を動かす力になるし、つめたい政治も変えられるんだと思えるいい集会でした。 集会後は渋谷―原宿―表参道をねり歩くアピール行動をしました。 道行く人が手をふってくれたりするなど、和やかな雰囲気でした。 福岡でも引き続き、実態アンケート集め・学費署名あつめをやっていきますよ~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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(2009.07.03 21:20:50)
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