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これはある小学6年生が書いた文です。
介護をしている人、そうでない人もこれを読んで何かを感じてくれたらうれしいと思います。 僕は正直驚きました。 小学生でここまで感じることができるなんて… 僕は今介護のプロとして働いているのに恥ずかしくなってしまいました… 「おばあちゃんのこと」 アルツハイマーってしっていますか? 脳というところに一つ一つの部屋があって、その部屋はものを考えたり、お話をしたり、手足を動かしたり、一つ一つが大切です。 でも、この病気は、その部屋の電気がゆっくり消えていく病気だと母から教えてもらいました。 私のおばあちゃんは、そのアルツハイマーという病気です。 私が小さいときは、友達を家につれてきたりすると、昼なのに夜だと言って友達を帰らせたり、言ったことを言っていないとか、食べたことを忘れたりしました。 家から外に出ていって帰ってこなくなったこともありました。 今ではあまりしゃべらなくなり、自分では歩くこともできなくなりました。 それでも手をひっぱってあげるとちゃんと歩きます。 人から見たら、何も出来なくて、なにもわからないように思われるけども、テレビをかけていて歌とか流れたり、私達がおばぁちゃんに声をかけてあげると、楽しそうに笑います。 そのとき、私も一緒に笑います。 私が掛け算の九九を声にだして練習していて間違ったりすると、おばぁちゃんが間違いを直してくれたときもありました。 私はこの病気のことをみんなに知ってもらいたいと思います。 この病気の名前は「認知症」と呼ばれています。 この病気になった人はなにもできないのではなく、また、なにもわからないのではなく、昔のことは覚えているし、人の気持ちはとてもよくわかっているからです。 私が腹をたてておばぁちゃんに嫌なことを言ってしまうと、おばあちゃんの顔が怒っているのがわかります。 でもおばぁちゃんに「怒っている?」と聞くと、すっかり忘れています。 今したこと、やったことをすぐ忘れるのです。 でも心の電気は、消えていないそうです。 だから、私のことがおばぁちゃんにもよくわかるのだと思います。 そして皆の優しさもよくわかると思います。 前に母と車で走っているとき、道のところで座り込んでいるおばぁちゃんを見つけ、おばぁちゃんに話し掛けたことがありました。 そのおばぁちゃんは、暑い中ずっと歩いて来たのだと知りました。 このおばぁちゃんは、私のおばぁちゃんと同じ病気だったそうです。 母が電話をして連絡しているあいだに私は、母に言われてお茶を買ってきて渡してあげると「ありがとう、ありがとう」といって泣いていました。 母は、介護をする人達と「家族の会」を作っています。 母は、「この病気の人の電気を消さないように、皆にもっと優しくしてほしいし、この病気のことを皆が知ってくれたら、おばぁちゃん達がゆっくり生活できる」と、よく言っています。 私も家族の一員です。 これからは、私にできることをやって、おばぁちゃんに優しくして、お世話していきたいと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.02.23 18:36:03
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