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『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』100万部?日記

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』100万部?日記

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2005.10.08
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これから脈略なく書くのは、「一般向けビジネス書のベストセラー」について私が普段から考えていることです。

1.

「良質な本」を誤解している人って多いと思います。
良質な本とは「学問的見地から見ても高度で含蓄もある一般人を啓蒙する本」だと思っている著者や編集者が結構います。
そういう人たちが作った本は基本的に上からモノを見ているので、一般人には非常に読みづらいです。

そういった「難解な本」は、えてして評価が高いです。
なぜなら、「難解なことを書いているんだから、きっと立派な本なんだろうなぁ」と思うのが普通だからです。
真正面から非難できるほどに読める人が少ないから、非難も少ないのです。
「難解だ!」と非難する人はまずいません。
自分の読解力のなさを認めるようなものだからです。

「やさしい本」は低評価も多いです。
しかし、それは誰もが読めることの証拠でもあります。

良質な本とは、著者や編集者が決めるものではなく、読者が決めるものです。
そして、より多くの人が「いい本だ」と思った本が、良質な本だと思います。

難解すぎて読みづらい本は、たしかに一部の人にとっては良質な本かもしれませんが、多くの人にとっては無用な本なんじゃないかな?


2.

ベストセラーの条件はまず優秀な編集者に恵まれるかどうかです。

「長く売れる良質な本を作ろうと思っているんです」という編集者は、どうなんでしょうね。

市場を見ればわかりますが、「長く売れる」と判断するのは書店さんであって編集者ではないはずです。

それなのに「長く売れるかどうかを決めるのは編集者である」と思っている時点で、お客様である市場を見ていないのではないでしょうか。

まず発売直後に売れなければ、書店さんは店頭からその本を撤去します。
ということは、最初から多少は売れるように作らなければロングセラーなどまず無理では……?


3.

次のようなセリフを言う編集者さんは、ビジネス感覚が古い人が多いですよね。

「出だしは売れませんでしたが、今後はコツコツ売っていきます!」
→時代錯誤?
 年間出版点数が1万点の時代ならいざ知らず、いまは7万点です。
 売れない本を置くほど書店さんも暢気ではありません。

「うちは営業ががんばっていますから!」
→どこの出版社もがんばっているのでは?
 根拠のない「がんばります」って、言わないほうがまだマシなんじゃ……。

「うちには常備棚がありますから!」
→常備棚に行くお客様は少なく、いまはそういう書店自体が減っているんですが……


どこの業界でもいると思うのですが、「自社の常識」でしか物事が考えられないというのは危険ですよね。

古今東西、「視野を広く持つこと」「常識にとらわれないこと」が、ビジネス成功の秘訣だと思います(昔から多くの方々が言われていることですが……)。


<明日へ続く>


(注)業界関係者の皆さまへ
 29歳のちょっと天狗になっている若造がかって気ままに脈略なく書いている文章なので、軽く読み流してくださいね。
 天狗になっているときじゃないと書けない内容なので(^^;
 ただ、一般のビジネス社会から出版業界を見ていると、いろいろなことが見えてくるものなんです。






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最終更新日  2005.10.09 01:22:47
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