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『会計が動かす世界の歴史 なぜ「文字」より先に「簿記」が生まれたのか』ルートポート著(KADOKAWA)を読みました。
会計が動かす世界の歴史 なぜ「文字」より先に「簿記」が生まれたのか [ ルートポート ] ここのところジェイコブ・ソール著『帳簿の世界史』、田中靖浩著『会計の世界史』と、会計と世界史をテーマにした本のヒットが続いているのですが、その中で本書は短編エッセイ色が強く、かつ守備範囲が広いです。 守備範囲が広いというのは、哺乳類やホモサピエンスといったヒトの進化の話とかも、簿記の話に結びつけているあたり。強引ですけど、面白いです。 これまでの本にあまりなかった話でいうと、「江戸時代の帳簿と西洋の帳簿の違い」「新大陸の銀による価格革命」「イギリス東インド会社(EIC)の設立とその顛末」「ジョン・ローの奇策」「明治日本に訪れたウサギ・バブルの結末」「産業革命はなぜ、イギリスだったのか?」「AIは私たちの仕事を奪うか?」といったところまで踏み込む感じが良かったです。 会計の勉強にも、世界史の勉強にもなると思います。 ーーーーー 【第1章】 偉人とお金の意外な関係 シャーロック・ホームズの“金銭感覚”/投資家として大成功したダーウィンの“目利き” ほか 【第2章】 なぜ「文字」よりも先に「簿記」が生まれたのか? 最初の簿記はメソポタミアの「駒」/ヨーロッパで起きた数字のイノベーション ほか 【第3章】 一国の運命をも翻弄する会計の力 球根1個で家が建つ!? オランダのチューリップ・バブル/フランス革命の引き金となる1冊の暴露本『国王への会計報告』 ほか 【第4章】 産業革命。そして、簿記から会計へ 産業革命は、なぜイギリスだったのか?./鉄道が生んだ公認会計士 ほか 【第5章】 これからの「おカネ」の話をしよう 財務省が消費税を上げたがるワケ/ビットコインが問いかけるマネーの本質 ほか お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.03.31 18:45:40
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