蒼き詩人の世界
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現代詩1548
合作255
アルチュール・ランボー22
尾崎 豊59
アレンジ197
小説、ドラマ、マンガ8
Bonnie Pink12
旅行記9
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忘れてしまったよ誰かと心を通わせていた事実さえ鼻をくすぐる甘酸っぱさや言葉を重ねるたびにウキウキもう思い出せないよそばにいたのが誰だったかすら思い出はもう記憶の彼方深い深い闇の中
2008.04.07
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俺がまだ制服を着ていた頃思えば他愛のない会話をした相手はいても見えないものを語り合った仲間はいなかったような気がするましてや詩について語るなど皆無たまに寄ってくるのは詩を口説き文句にパクろうとする奴そんな時は決まって蒼い孤独が俺の背中を覆っていたわびさびに似た感覚が隙間風にように襲ったものだ今も時々群集の中に身を置いては蒼い孤独を飼い馴らしている己の性分に苦笑いしながら俺は詩ってやつと向き合って生きているんだ
2008.04.06
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先に目覚めた俺が窓辺で佇んでいるとおまえはベットから身体を起こした振り返ると急いでシーツを上げ肢体を隠しながらこう言った「もう今は朝陽に晒すには、堪えられない身体なの」返事もせずに俺は外の景色を眺めていたいつか聴いたブルースが部屋を流れた
2008.04.05
愛を口にしたばかりに君と僕は気まずくなったもともと幻想みたいなものじゃないそんなに気にする事ないよかつての詐欺師の戯れ言も滑らかさは欠け苦しさが垣間見えるほんの出来心だったんだそんな酷い事言えるわけないじゃないねぇ 君
2008.04.04
蒼ざめた頬を悟らせる事もなく彼は去っていった引き潮のように離れていったあれが最後だなんて思いもしなかった別れを惜しむ間も与えずさよならのさの字も口にしないで彼は消えたんだ感傷なんて其処にはなかった
2008.04.03
まだ咳をしている君の背中をそっとさすりながら君が眠りに就くまで腕に抱く明日も咳をするのだろうか髪をかきあげれば微かに反応をしてまたいびきを掻くのだ僕も一緒に眠ってしまいたいのだがついつい夜更かしをしてしまう時折寝顔を見ながら安らかな気持ちを覚え憩いの時を過ごすのだ
2008.04.02
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ふと、あなたが言ったI Love Youきょとんとしていると「今日、何日だっけ?」と悪戯っぽく言う負けずにわたしも言い返す「死ぬまで、あなたと一緒よ」一瞬ドキッとしたの見逃さなかったわよこんな事まともに言えるの今日ぐらいだものね
2008.04.01
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己の棚卸と言うものをしてみる数年前と比べて失ったものはないか余計なものを抱え込んではいないか友人は適切な人数か得意な事は増えたか億劫がって遠ざかったものはないか笑顔に磨きはかかったか愛想笑いは卑屈になっていないかなるべく客観的に心懸けながらも自分に甘くなりがちな評価をしてみる心の鏡を覗き込んだら確かにあの頃と違う自分が見えた
2008.03.31
君が時に愛に飢えるのは愛が見えないからでしょう好きな誰かさんから得る愛こそが君にとっての愛のすべてなのでしょう僕が愛を恐れるのはやはり見えないからなのでしょう幻想と化した愛に溺れる無力感に潰されるのが怖くて容易く口に出来ぬのでしょう
2008.03.30
どんなに権威のある学者さんだったとしてどんな立派な詩論を持ち合わせていようがその人の書く詩が小難しいばかりで現在を生きる人々の心を捉えられないのならば詩人としては如何なものかと思うのだ仮に学者が詩人たりうるならばこの世にランボーは何人存在したと言うのだね詩論を語る前に詩人で在りたいものだ
2008.03.29
サイトを持ちながらログアウトしっ放しの君はもうパスワードさえも忘れたのだろうかそんな君にメッセージさえも残せずに俺は汚い足跡をつけて帰るだけいいさ当時の装いそのままで何年経っても君のページは変わらないんだろうそうやって気まぐれで相変わらずの俺の部屋を覗いてはササッと帰ってしまうんだろうログアウトのままで
2008.03.28
どうあがいたってそのキラキラした瞳にはかなわないからそして俺は自分の汚れを自覚するんだあの頃には戻れないって思い知るんだ苦々しい眼で曖昧な笑みを浮かべながら適当な答えではぐらかす言葉につまりながら壁にぶつかりまくって熱くなっていた頃が懐かしい真っ向から当たる姿を見てたまには俺も正攻法をと思ってしまう不器用な情熱を見せつけられて俺は初心の欠片を思い出す
2008.03.27
そちらの桜は満開のようですねいつ散るか気もそぞろと言うところでしょうかあなたが桜に包まれている時わたしの町はまだ蕾です桜前線はゆるやかに北上中ですまだまだ春の実感は湧きませんわたしの町が色づく頃にはそちらはすっかり葉桜でしょうあなたが晩春を感じる頃にこちらはようやく季節に酔いしれるのです桜前線北上中
2008.03.24
気まぐれな女神よこのか細い私の運命がそなたによって断ち切られるのらならばその刃先の気配が私を脅かすのであれば気づかない素振りで弄ばれていようそして眼を逸らした隙に逃れてみせようそなたの毒がまわらぬうちに死の女神アトロポスよ
2008.03.23
詩を書く気になれない時は君たちの部屋を覗いてまわる更新の知らせが届くたびに君たちの詩篇が気になるから浮かんだ言葉がまとまらない時は君たちのフレーズに耳を澄ませる僕にはない表現だなと感心しながら僕にしか書けない詩を模索してみる僕の歩みが止まった時は道端の草に腰掛け君たちを眺める苦しそうだなとか調子いいなとか様子を伺いながら暫しの休憩を楽しんでみる
2008.03.22
下方修正の日々にさよなら今日から俺は少しずつ昇り続ける幾つものステージをあがって行きまだ見ぬ自分に辿り着くんだ昨日よりも今日の瞳がキラキラしているそんな自分でいたいから
2008.03.21
喧騒を離れて 染み付いた部屋を離れてまみれた暮らしを離れて山の杉に留まる郭公より遠く離島に棲みつく海猫より遠く流れ堕ちる星よりも遠く異国をふらつくボヘミアンにでもなって旅をしたいのだそれが叶わぬから叶わぬからこそこうして旅を望むのだ
2008.03.20
君が助走を始めたね次に高く高く跳ぶためにどうだい足取りは軽くなったかい?グラウンドに足は馴染めているかい波に乗った時の君は僕まで巻き込んで嵐をも起こすからそれを覚悟しながら今は眺めているよ君の助走する姿をね
2008.03.19
覚醒する意識とは裏腹に発散されることのない欲望モニターの微かな灯りが照らす鏡の中のシルエット弱々しい二つの光吼えることも適わぬ衝動はたどたどしい言葉に変化するヒキコモリの詩
2008.03.18
今日も僕は懲りもせず眼に見えぬものを売り裁く誰もが見向きもせぬものを飽きもせずに叩き売るブランドだとかステータスだとかプレミアだとかヴィンティージとかそんな物を有難がる世の中で奥に在るものを探し続ける算盤ではじけないキラキラ光るものを求めて思うがままに書き続けるそうだ詩人なんだ俺もまた詩人なんだ
2008.03.17
あなたに出会ったのは3年前の春ウキウキした心のままにピンクの花びらの下で手を繋いで歩いた初々しい日々また同じ樹の下で逢いませんか大人になったお互い同士第二章の幕は木洩れ陽が踊る中さあ 瞳をとじてkissの雨春の風に舞い降りる瞼に 頬に うなじに薄紅色の痕残して
2008.03.14
コメント(3)
いとおしく いとおしくこけた頬も頬擦りしてゆるやかに ゆるやかに雨の匂いのついた髪が鼻をくすぐるくるおしく くるおしく痩せた胸を愛撫してもとめるまま もとめるまま意識が遠のく瞬間を感じて
2008.03.13
楽しみは最後に取っておこうなんて言っているうちに誰かにさらわれちゃうそんな世の中だから大好きな苺をひとかじり甘酸っぱさが舌に広がったならスポンジを崩していく唇の横のクリームを手の甲で拭いてそして最後にまたちょっと萎びかけた苺をまた口にするんだそれが俺のやりかたさ
2008.03.12
本当に心が侘しいのなら静かすぎる片田舎はやめたほうがいい弱い自分が見えて余計に悲しくなるからいっその事ノイズに溢れる都会がいいコンクリートのジャングルに囲まれて心の通わない行き交う人々に紛れて少しずつ少しずつ心の欠片を曝すのがいいそれがいい
2008.03.11
うん そうだよ無理にはしゃぐ必要はない誰かが作り上げた君の虚像に重ねる事もない或いは君が演じた役柄を放擲しても構わない憂いを含んだ瞳がどうだなんて言わないさ傷が癒えた頃にまた冷やかしにくればいい少しゆるんだ苦笑いで答えてみせるさだから今は花のしおれるままにまた潤いが戻る頃その葉に露は置かれるだろう
2008.03.10
春を感じに行きたいと言う女におまえの頭の中は年中春だよといっその事言ってしまいたいがあまりにも酷く思え言えず仕舞尽きてしまったのなら休んでしまえばいいのにとそれにしがみついている女には言えずまあ 頑張りなさいなと無責任に思う
2008.03.09
散々心を通わせながら結局はあいつの元へ帰った君の事をまだ憎んでいますその一方で僕を切り離した君を理解し始めています君に孤独を感じさせてしまったから君を不安にさせてしまったから君は離れてしまったんだろう思いつくままに数える別離の理由を租借しきれないまま飲み込んでいますそして夜になると繰り言のように反芻してしまうのです
傍から見たらお利口さん時間を持余す休日に自分から声をかけないで誰かが誘うのを待っているこの間 言ってくれたじゃない今度、暇があったら電話するねって突然、誰かが訪れたりこの携帯鳴らしたり或いは郵便屋さんがポストに置いてくれたりそんな事でもなければわたしは自分から動いたりしないのそんなわたしはきっとお馬鹿さん
遥か遠く太古に地を鳴らした獣たちやその時々に栄えた文明すべては灰燼と化し俺たちはその上に立つ者だ幾億に重なる化石の塔の上で俺たちは生きているそしてまた俺たちも化石となり誰かの足の下で眠りにつくのだ
2008.03.08
道徳に反することを肯定するわけじゃないけどあの日のあやまちが二人にとって避けては通れぬものだとしたらそのおかげで現在の二人があるとしたら俺は悔やんだりはしないだろう少し苦い味が舌の奥で戦慄いても顔を背けたりはしないだろう必要とまでは言わないがあの出来事があって現在の二人があるその事実を受け容れて俺は生きていくんだ
2008.03.07
そこで閉じ篭るな明日の君を眠らせるなその殻は君が創っているその殻は君の世界に錠をかけている君の可能性は君が限界を感じた瞬間に閉じられる明日の君が微笑むようにその殻を突き破るんだ
2008.03.05
車で時々この道を通るたびに眩しく感じてしまう君と過ごした日々があの日見た桜がもう届かない気がしてならない君はきっと男の独占欲に嫌気がさしたんだろう俺に向けた背中が語っていたでも君も我侭だったよねそこが可愛いところかもしれないけど今さら言ってもしかたないかあの日憎んだことも焦がした胸もすべてが流されてまた桜が咲くねもしも奇跡でも起きて君があの木の下にいたなら笑って声をかけられるかなそれとも遠くで眺めるだろうか道端に車止めてひとりで見上げるさ桜の木の下でね
2008.03.04
感傷に浸ったほうが楽だったかもしれない心の整理がつかないままに式典(セレモニー)は過ぎていくもらい泣きさえ出来ないほどにわたしの心は醒めていた自分の事だから実感が沸かないのかなもう逢えなくなるはずなのに友との別れさえ悲しめない大切な人との別れさえ心のどこかで割り切っているなんだか嫌な女みたいだなだけどやっぱり泣けないの泣けない事が泣けてくる「卒業」
2008.03.03
コメント(5)
ピュアな心は時に鋭い刃物のように時に危険な香りを放つ思い詰めるほどに研ぎ澄まされ自分では気がつかぬうちに己の中で切っ先を作るそして誰かを傷つけるか向かう先を失って己を傷つけざるを得ないたとえば僕が傷つく事を恐れずにその刃物を抱く事ができたならそんな事をあてもなく思う君が望みもしないだろうに
2008.03.02
コメント(7)
自分で壁を作ってはその中で息を潜める手の届く世界の中じゃ不安なんてないものね自分を見失わずに済むし何より傷つかずに済むからねぇ 快活な君だって本当は心の闇を抱えているんでしょうだとしたら君もヒキコモリだよ僕と同じヒキコモリだよ
2008.03.01
君が好きだった曲が街角で流れるたびにひとり目を細めています気になる歌詞の部分について夜通し語りあったそんな他愛のないことも一緒に歌ったわけでもないのに感性を共有しているうちにハーモニーを奏でた気がしたそんな出来事が脳裏をかすめてひどく穏やかな気持ちになりそして甘酸っぱい感覚に陥るのですふたりが心酔したあの曲のメロディは今でも君の心の中で流れていますかそれとも忘れてしまったかなそれはそれでいいかもしれない忘れじのメロディが流れて思わず足を止めてしまうのです
ケツの青いうちは何かと袋小路に迷い込むものだ一つの事しか見えなくなって世の中のすべてを背負い込むようなそんな気持ちになって自分で勝手に壁を作っている惑えそのうち今の自分が懐かしく笑えるようになるから惑え物事を狭く見ると言う事は言い換えれば一点に集中していると言う事大いに惑えその葛藤こそが明日の君を創ることだろう
2008.02.29
生まれたばかりの雛が最初に眼にしたものを母親と認識するようにわたしもまた最初にシンパシーを感じたあなたを愛してしまったのでしたあなたの心の内側を探るほどにわたしの心のヒダを探られるほどに何も見えなくなってしまったのですあなたの弱さやズルさまで愛すべき対象と思ってしまってすっかり溺れてしまったのです
2008.02.28
とっくに消えたはずの存在がまた甦って部屋を汚していく忌み嫌われる亡霊はあちこちでお札を貼られては退散を繰り返す穏やか過ぎる部屋を掻き乱すように糞尿を撒き散らすように生前の人柄などとても思い出せないほど自らを辱めながら亡霊は醜い姿を曝して薄気味の悪い足跡を残していくのだ
2008.02.27
ノイズを発しながら明滅を繰り返す街灯のように閑散とした部屋の中で四つの光が瞬きをする研ぎ澄まされた空気が弛緩されるころやがて光は近づきそして消える仄かな光は妖しくもどこか頼りなく闇に溶けるのだ
君に愛を語るのには僕は不実な男でした僕にとって愛はそこら辺に転がっていたし何よりも束縛を嫌っていたから夢想家の僕には愛の数だけ詩があったしそれぞれに息吹を与えていたからそんな僕が束縛も悪くないなと思い始めた時に君は姿を消したのでした君は今でもきっとろくでなしと思う事でしょう
2008.02.26
年は取りたくないものだ年を取るたびに我楽多が増えていく胸の中で 瞼の裏で捨てる事の出来ない我楽多がそのうち愛しく感じてしまう何かの度にしがみつく破目になって仕舞いに美しいと思うんだろう溜まっていく我楽多を
2008.02.25
僕らにとって詩を書き続ける事が旅なのか放棄して現実にのみ生きるのが旅なのかわからないけれど君がそれを旅と呼ぶのならば旅立つがいいどちらにしろ人生は旅なのだろうから
2008.02.24
コメント(6)
全部買ってしまったなら君が拗ねてしまうから少しだけ不足を残して無駄のない買い物をすませる次の日 君を連れていったならお菓子やジュースを買い物カゴに詰め込むだろう余分に買い過ぎないように眼を見張らせながら君と一緒に買い物をするどっちみち君は拗ねてしまう
2008.02.23
窓から射し初めた光が重いカーテンで遮れたように微かな希望は絶たれました思春期における失恋のように切なく感じられるのならばその傷痕さえ早く消してしまいましょうしばし憂鬱が部屋を満たすのです私はそれに浸りましょう
2008.02.22
零れそうな溜め息をこの手で受け止めて「あなたには微笑みが似合う」なんて使い古された言葉だろうそれでも口にせざるをえない憂いを含んだ瞳を見ているのが辛いからおやすみ瞼をそっと接吻で塞ごうおやすみ眠りに就くまで不安を追い払う番をしようだからおやすみ
2008.02.21
お互い自由だった頃逢うたびに君はどうでもいい愚痴を言っていたたぶん他に聞かせる人がいなかったんだろう頷くことしかできない俺に溜まった膿を吐き出すように答えの出ない悩みを語り続けた最後に逢ったのはいつだっけやっぱり君は近況を語り続けどうにもならない恋を嘆いていたしばらく経って悲しい噂を聞いたけど俺にはもう君に寄り添う事さえ適わず中途半端な慰めよりはと沈黙を貫いたけど傷は癒えたか気持ちに整理はついたかそろそろ語りかけていいか
2008.02.19
君の心は手に取るようにわかっていたのに君のS・O・Sを遠くから受け取っていたのに今の僕には君の気配さえも感じ取れない君が僕の部屋から姿を消して足音を聴くたびに胸騒ぎを覚え時には視線に脅えてさえいた今では誰の足音か検討もつかないし意識もすっかり遠のいたちょうど君は地球の裏側にいるんだろうねテレパシーも届きようがない
僕たちは優雅に泳ぐ白鳥を尻目にこじんまりと群れをなす取り立てて美しいわけでもなく立派な羽を持っているわけではない川べりに集まる人々は白鳥に見とれながらも輪を作って廻り泳ぐ僕らをユーモラスに感じているらしいとりあえず群れるしかない僕らは喫煙所で固まる会社員のように開き直って白鳥の傍を泳ぐのだ
2008.02.18
正直なところ誰かに見られたらウキウキするよね褒められたりしたら有頂天になっちゃうねそれでも君はあえて其処から離れて自分らしさを求め始めた誰かの為じゃなくて先ず自分の為にそれが正解だったと思える日が来るのを僕もそっと見守っていよう僕がいつか悩み辿った道を君も歩むともかく君の詩は新しい道を歩み始めたんだ君の詩に希望あれ
2008.02.17