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林鳥巣のどっちらけ

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2005年09月15日
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先日、バイト仲間(五十過ぎ)に「この秋は足尾に登り、写真など撮る」と話したら、「俺は足尾にいたことがある」とのこと。
作業しつつ彼の語るに任して見ると、なんでも若い頃はフォークのバンドを組んでおり、結構売れたのだという。それが故あってバンド解散と相成り、食い詰めてあちこちで日雇い・土工人夫などしつつその日暮らしをしてきたのだと言う。

老人の嘘とも真ともとれる夢のような独白を聞きつつ、我が身の明日を思い、暗然とした気持ちに囚われる。

埃っぽい倉庫のシャッターをくぐると、空が高かった。
変わらぬ陽気だが、頬を撫ぜる涼風は既に秋だ。





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Last updated  2005年09月16日 00時19分30秒
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