|
|
|
2010.07.29
カテゴリ：音楽
仕事を抜けられなくて、国立へは行けず。 みなさんの日記を拝見した感じでは、試合の録画もあまり見る気がしない。 そこで音楽の話。 興味ない方はここから先、スルーしてください。 １０代の頃、ロック好きの友人の家に渋谷陽一さんの書いたロックに関する本があって 友人の部屋で待たされている間、その本を読んでいたんだけど そこでは、「ビートルズ穴ぼこ論」というのが展開されていて それは確か、ビートルズがこの世に現れる前に、既に当時の世の中にはビートルズ的なものを 切実に待望する巨大な穴ぼこのような需要があって、ビートルズはその需要のかたちと 巨大さにぴたりと合致して云々と言う話だった気がする。 数日前の夜、スカパーをぼんやり眺めていたら、気になる歌があったので すぐにネットで検索し、アマゾンで注文した。 絶版なのか、中古しか入手できなかったけど、それは REMEDEIOS というアーチストの 「打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？」という映画のサントラだった。 届いてから何度も何度も聞いている。 このＣＤを聞いて、先の穴ぼこ論を思い出した次第。 半世紀前の世界のビートルズの需要に比べれば、本当にささやかだけれど 聞きながら、自分は切実にこういう曲をこの曲を求めていたんだなと思った。 瑞々しくて、切なくて、やさしい気持ちにさせてくれる。 もちろん、ＴＳＵＴＡＹＡで映画のＤＶＤも借りて観た。 短い映画でなかなかいいんだけど、正直言って、少しがっかりはした。 映画音楽はその映画の質と符合している場合が多いと思うんだけど この曲は、映画の質を超えてしまっている気がする。 もちろん、映画のイメージとは合っている。 でも、音楽の質の高さほどには映画の完成度は高くはないと思う。 原作のファンが、映画化された物語の出来に不満な気持ちに似ているかもしれない。 ロック、クラッシック、ジャズ、民族音楽、なんでも聴くほうですが 個人的に、マークノップラーというギタリストが好きで、彼が音楽を担当した映画の中に 「ブルックリン最終出口」という映画がある。 いい曲で、好きなんですけど、映画は無名。 昔、古書街で中古ビデオを見つけて、ひどく廉価だったので買ってはみたものの 観ないうちにどこかへいってしまった。 きっと、好きな曲のイメージがこわされる気がしたのだとおもう。 「打ち上げ花火・・・」を見終えた後、このまま「ブルックリン・・・」も観まいと思った。 音楽の好き嫌いは、本当に個人的な趣味であるし、人に薦めるのはどうかとおもうけど このＣＤ、いいです。 機会があったら、耳を傾けてみてください。 ６曲目の An Evening Walk から１０曲目のエンドロール曲の The Last Days of Our Youth が特に。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
昔から、「歌は世につれ世は歌につれ」などと言うけれど、その時代のニーズは、何が作り出す物なのだろう。
もちろん、その時代を生きている人間が作り出すのだけれど、一人一人が作っている訳ではないはず。 欲求という大きな穴は、もしかしたらば作り出された物かもしれないし、自然に現れた物かもしれないし、そこにハマるものは、さらに偶然の産物なのか必然のものなのか。 考え出すと、不思議な事ばかりですね、人の営みとは。 (2010.07.30 08:25:36)
アッキー57さん
こんばんは。 ＞昔から、「歌は世につれ世は歌につれ」などと言うけれど、その時代のニーズは、何が作り出す物なのだろう。 ＞もちろん、その時代を生きている人間が作り出すのだけれど、一人一人が作っている訳ではないはず。 世の中で、ある種のものが待望されると、それに呼応して それを生み出そうとする働きが出てくるのでしょうか。 そして歌などの、その時代の風俗の影響を受けたわたしたちは傾向的にある種のものの見方、行動を採用するようになる。 ロシア革命の日に、モスクワ市内の路面電車が普段どおり運転されていたという話を聞いて、不思議な気がしました。 運転していたのはきっといつもの運転士でしょうし、責任感から普段どおり、仕事を全うしようとしたのでしょうけど 天地がひっくり返るような大混乱の日に、電車だけはいつもどおり走っていたというのは、社会も生き物めいた面があるんだなと思ったものです。 ＞欲求という大きな穴は、もしかしたらば作り出された物かもしれないし、自然に現れた物かもしれないし、そこにハマるものは、さらに偶然の産物なのか必然のものなのか。 ＞考え出すと、不思議な事ばかりですね、人の営みとは。 これはとても興味深いお題ですので、時間をかけて思い巡らせてみたいです。 こういうことを時間をかけて考えるのが好きなのです。 個人的な音楽の話から、こういった広がりがあるのがまたおもしろいですね。 いつもありがとうございます。 (2010.07.31 00:38:25)
amazonで出だしのみ視聴してみましたが、こういう感じの曲好きですよ。今度会ったときにでも貸してくださいな。
ビートルズ穴ぼこ理論は、まったく別の話を連想しました。 ボルヘスという博覧強記の文学者がいまして、最初はカフカ（村上春樹のではなく）の作品がピンとこなかった。しかし、カフカを読んでからというもの、カフカの作品を思い起こさせる別の作品群が気になり始めた。それは古代ギリシアのパラドックスであったり、9世紀の中国の詩だったり。あらゆる時代、あらゆる地域にその痕跡を探し出すことができた。それらは、どれもカフカの作品に似ているけれど、お互い同士は似ていない。つまり、カフカが作品を書かなければ、我々はそれらの類似に気づかないままだったのです。そしてボルヘスは言います。おのおのの作家は自らの先駆者を創り出すのである、と（天賦の才のある作家に限られるのでしょうが）。 というのを連想したのですが、ブログを読み進めたらちょっと違うようでしたが、この話、個人的に好きなのでつい書いちゃいました。 (2010.07.31 01:34:12)
こんばんは！！
映画も音楽も奥が深いですよね♪♪ 「ビートルズ穴ぼこ論」は知りませんでしたが言われてみればそうかもしれませんよね。 私の場合、音楽は第一印象でお気に入りになる事が多いです。 今年のアウェイ広島戦のハーフタイムに流れていた音楽がとっても気になり、ネットで調べると売ってなく、福山市のホームページで聞く事が出来ビックリすると共に有難かったです。 曲名は「心に咲く花（坪北紗綾香）」で今も聞いております・・・100万本の花達よ～♪♪。 音楽は人々に様々な感動を与えてくれ感謝ですよね。 明日の新潟戦は我らがFC東京が勝ちますよ！！ (2010.07.31 02:02:29)
こんにちは。
amazon で視聴してみました。 涼やかで今の季節の不快さをどこかへ追いやってくれるような爽やかさとどこか郷愁を誘うような切なさを感じました。 子供の頃の楽しかった夏休みの夕暮れのような。 全曲しっかり聴きたいです。 ジュビロ戦・・。 得点シーンは素晴らしくて観る価値アリですよ＾＾ 大黒が加入してからの得点シーンどれも見事で美しいことで 救われているというかまだまだこれからだ！ ・・と思えています。 (2010.07.31 14:22:08)
けんちょんさん
＞amazonで出だしのみ視聴してみましたが、こういう感じの曲好きですよ。今度会ったときにでも貸してくださいな。 了解。 ニューウェーブけんちょんの趣味に合えばいいけど。 ＞ビートルズ穴ぼこ理論は、まったく別の話を連想しました。 ＞ボルヘスという博覧強記の文学者がいまして、最初はカフカの作品がピンとこなかった。しかし、カフカを読んでからというもの、カフカの作品を思い起こさせる別の作品群が気になり始めた。それは古代ギリシアのパラドックスであったり、9世紀の中国の詩だったり。あらゆる時代、あらゆる地域にその痕跡を探し出すことができた。それらは、どれもカフカの作品に似ているけれど、お互い同士は似ていない。つまり、カフカが作品を書かなければ、我々はそれらの類似に気づかないままだったのです。そしてボルヘスは言います。おのおのの作家は自らの先駆者を創り出すのである、と（天賦の才のある作家に限られるのでしょうが）。 穴ぼこ論、なにしろ１０代の頃にちら読みした話なので、話の肝心なところはわかっていないと思う。 いやいや、これはおもしろい話だぞ～。 ＞それらは、どれもカフカの作品に似ているけれど、お互い同士は似ていない。 ＞作家は自らの先駆者を創り出すのである 意識していたわけではないのに、結果として未来を一瞥して帰ってきたかのように見えるってことかな。 けんちょんが言ってた円環的時間、禅の会の法話でも出てきた。 いや、なんか違うな。 すぐにはわかりそうもないけど、これも考えてみたい。 ＞というのを連想したのですが、ブログを読み進めたらちょっと違うようでしたが、この話、個人的に好きなのでつい書いちゃいました。 違うかどうか・・・こっちもよくわかってないで書いてるから大丈夫。 しかし、人との話ってこうやって広がっていくからおもしろいよね。 こりゃあ、近いうちに一献。 (2010.08.01 00:01:38)
simo2007さん
こんばんは。 ＞こんばんは！！ ＞映画も音楽も奥が深いですよね♪♪ ＞「ビートルズ穴ぼこ論」は知りませんでしたが言われてみればそうかもしれませんよね。 文学や映画や音楽は、世に出てくるタイミングってのがきっと大事で 優れたものは後々、折にふれて取り上げられるんじゃないでしょうか。 ＞私の場合、音楽は第一印象でお気に入りになる事が多いです。 ＞今年のアウェイ広島戦のハーフタイムに流れていた音楽がとっても気になり、ネットで調べると売ってなく、福山市のホームページで聞く事が出来ビックリすると共に有難かったです。 ＞曲名は「心に咲く花（坪北紗綾香）」で今も聞いております・・・100万本の花達よ～♪♪。 ＞音楽は人々に様々な感動を与えてくれ感謝ですよね。 今回わたしが取り上げたＣＤも、当初は発売されていなかったようです。 発売を熱望されて、映画だか元のドラマが世に出てから数年後に発売されたとか。 ヴァンゲリスの「ブレードランナー」もずいぶん後になってから発売されましたよね。 誰の何という曲かわからないものが判明するとうれしいですよね。 まさかＣＤ屋でメロディーを口ずさむわけにもいきませんし。 未来の通販ではコンピューターがそれを検索して、これですか？とか聞いてきたりして。 ＞明日の新潟戦は我らがFC東京が勝ちますよ！！ ええと、なんと申し上げてよいやら。 いつもありがとうございます。 (2010.08.01 00:10:57)
める9999さん
こんばんは。 ＞こんにちは。 ＞amazon で視聴してみました。 ＞涼やかで今の季節の不快さをどこかへ追いやってくれるような爽やかさとどこか郷愁を誘うような切なさを感じました。 ＞子供の頃の楽しかった夏休みの夕暮れのような。 ＞全曲しっかり聴きたいです。 そういっていただけて本当にうれしいです。 この曲を聴いた時、「あ、これ好きな曲、ＣＤ買おう」とかそういうんじゃなかったんですよ。 そういう、今までに数え切れないほどあったことではなく 妙な言い方ですが、わたしはかつてこの曲を知っていて なにかわけがあって忘れてしまった。 忘れてしまっていたけど、心の底のほうでは熱望していた。 で、無事再び出会えてとてもうれしい。 そういう感覚でして。 ＞ジュビロ戦・・。 ＞得点シーンは素晴らしくて観る価値アリですよ＾＾ ＞大黒が加入してからの得点シーンどれも見事で美しいことで ＞救われているというかまだまだこれからだ！ ＞・・と思えています。 得点シーンだけ見ました。 おっしゃる通り、松下選手のＳＢはだめです。 それと、高橋選手もしばらく冷や飯を食ってもらうということで。 いつもありがとうございます。 (2010.08.01 00:18:59)
ステキな曲ばかりですよね。私も大好きなアーティストでメールのアドレスにも使わせてもらっています。
(2011.11.07 15:05:52)
やまさん
ずっと放置してあったので、コメントいただいたのに気づかなくてごめんなさい。 ホント、よい曲ばかりですよね。 ipod に入れてよく聞いてます。 ありがとうございます。 ＞ステキな曲ばかりですよね。私も大好きなアーティストでメールのアドレスにも使わせてもらっています。 ----- (2013.02.13 16:17:19) |
|
