GANTZ-ガンツ-/奥浩哉
いまさら、Gantz(ガンツ)です。先日、最新刊の22巻が発売。12/4日にはNHKのマンガノゲンバでも特集されたはずで、たぶん録画されていると思うんですが、まだ見ていません。----------------------------------------------------------------------------どんなマンガ?第一章地下鉄のホームで撥ねられ死んだはずの玄野、加藤は謎のマンションの一室に一瞬にして転送される。そこに置かれた得体の知れない黒い球の指令により、ねぎ星人の暗殺を命じられた玄野らは、状況を把握できないままねぎ星人の元へと転送される。マンションにいた仲間によってねぎ星人は殺されるが、新たなねぎ星人が現れ…玄野達はこの非現実的な世界で生き延びる事が出来るのか!?第二章玄野に執拗に興味を持つ転校生・和泉は、自らがかつてガンツに召還されていたことを玄野に告白。星人狩りの刺激と興奮を再び手に入れるため、ガンツの命令に従い、新宿で大量虐殺を行うと予告する。そして、犯行の日曜日。恋人・小島を新宿に誘き出されたことを知り新宿に急ぐ玄野。しかし、到着を待つ間もなく、新宿は和泉の凶行により血の海と化していく…!第三章玄野・和泉の両雄を失ったままに新たなミッションへと転送されてしまうメンバーたち。玄野の死を悼む余裕すらなく、たどりついたその場所はどこか見慣れない場所。眼前に広がっていたのは、大阪・道頓堀の街並みだった…。そこで、メンバーが出会ったのは同じガンツスーツの見知らぬ一団。彼らは敵か味方か!?シリーズ最大の破壊と蹂躙が幕を開ける新章ガンツ!----------------------------------------------------------------------------で、面白いの?前作【01 ZERO ONE】も自分は読んでます。こちらも現実と仮想を舞台にしたストーリーで、気の弱い少年がロボット対戦ゲーム内では能力を発揮する。さらに、そのゲーム内のロボットデータ「01」を拾った少年はさらなる能力を発揮し・・・という展開で進むはずでした。しかし、成功しなかった。盛り上がる前に終わっちゃったという感じで、もうちょっと続けばいけたかもしれないんですが。。。で、【GANTZ】はその物語をひっくり返した設定と言えるだろう。現実から仮想世界へ入り込み活躍するストーリーだったものが、仮想世界そのものを現実世界へと引っ張り出してしまった。現実世界そのものがゲームの世界になってしまった。この発想が成功の鍵だった!?だって無茶できるし、理由なんていらないんだから。そしてこのマンガのテーマは生と死。そして命。マンガ内の話じゃないですが、暴力的なゲームが増え、しかもそのゲーム内での死というものが軽く表現されている。こういうことが現実の死というものを軽く捉えさせる原因の一因となっている。というような、社会的な問題として指摘されるゲームの世界。このマンガでは、仮想世界(のようなもの)を現実世界へ引っ張り出す。そして、ゲームっぽい設定の中で”生きた人間”がリアルにその暴力を体験する。それが、どんなに過酷で、どんなに残酷なものであるのかを。。。見ていて辛くなるほどの、理不尽な死が放り込まれた人々に次々と訪れる。なんということだ!この切なさは・・・え~っと・・・加藤が生き返りましたねぇ~!玄野が死んじゃいましたねぇ・・・ヴァンパイアが出てきましたねぇ~!謎ですねぇ・・・ 話は逆行するが、多恵ちゃんが死んじゃったぁぁぁ~~!!(泣自分はストーリーよりも過程というか、その巻ごとの緊張感と迫力あるアクションを評価したい!謎の部分が重要視され過ぎると最後に謎を解いたとき、この設定じゃぁどんな謎解きをしたところで納得いくようなモノにならないことは見えています。だから、謎は自分にとって大して重要じゃぁありません。謎はゲームを楽しくするためのスパイス!ってことで楽しんでいます。スーツ・武器・宇宙人・得点・超能力・ヴァンパイア・仮想と現実・・・盛りだくさん。さてどうなることか?まぁ、先も気になることは確かだが、単純に毎回のド迫力アクションを鳥肌モノで楽しんでいます。あと、絵に関しては大好きです! ----------------------------------------------------------------------------個人的評価(総合10段階、他5段階)★★★★★★★★★★:総合評価 10★★★★☆:ストーリー評価★★★★★:絵柄評価★★★★★:読みやすさ評価★★★★★:マニアック評価