2010年 3月 2日(火) 160日目(キューバ4日目)
さて、ハバナに10日間、滞在しても、仕方ないので、トリニダーへ行く
ことにしました。今回の旅の終わりが近づいて来たら、無理してあちこちへ
動き回るのが、億劫になってしまっています。
これが、旅の始まりや、旅の途中であったら、1日も惜しまず、
夜行バスで、15時間の、東南にある第二の都市、サンティアゴ・デ・クーパや、
キューバ最大のビーチリゾート、バラデロや、
チェ・ゲベラの、サンタ・クララ、などなど
移動しまくって、見て廻ったはずです。
バスは、7時15分発と言うので、余裕を見て、朝食も食べず、早めに
行きました。しかしながら、待てども、待てども、バスはやって来ません。
その代わりに、映画でも見た事のないような、クラシックカーが、
走ってきます。
どこのメーカーなんでしょうか? 今どき、このような車、世界中、
探しても、仲々、みつからないのではないでしょうか?
これらは、30年とか、40年とか、50年前の車だと思いますよ。
こんな車をすり抜けて走る、人力車もあります。
浅草などを、走っている、観光用と違い、ちゃんとした実用タクシーです。
1時間と10分、こんな風景を見ながらバスを待ちました。
8時25分に、ようやくバスが来ました。車掌も全く、悪びれる様子はありません。
このアホ! バカ!
だから、いつまでも、貧しい生活から抜け出れないんだ。
と、車掌に言って聞かせました。(通じる訳ありませんが。)
バスは、プンタ要塞の前を通ります。
この運河の向こうには、モロ要塞があります。
4時間も走った頃、立派なホテルのある場所を通りました。
シエンフエゴスと言う町。
フランス人が作った町のようで、美しい町並みです。
5時間弱かかって、トリニダーへ着きました。
途中、土砂降りの雨が、間歇的に降っていて、トリニダーに着いたら、
宿へ行くまでに、びしょ濡れになってしまうなー、と心配してました。
しかしながら、そこは、天候に恵まれる、アジアの星一番、
着いた時には、小雨ながら、数分で、雨は止みました。
噂に聞いていた通り、バス停には、宿の客引きがわんさと押し寄せて
来ます。僕は、端の方で、静観しておりました。
客は、それぞれ、客引きに連れられたり、予約してある宿へ向かうもの、
など、ほどなくして去りました。
客にあぶれた、黒人のおばさんが、アジアの星一番を見つけて、満面の
笑顔で、擦り寄って来ます。
ま、どこでも、似たようなもんやろ、とその黒人の方の宿へ行きました。
こんな通りです。
この青に塗られた家が、彼女の家です。
全く普通の家です。自分の家の2部屋を、宿泊客用にしているようです。
部屋は広くて、エアコン(寒くて不要だが)もあり、快適です。
この部屋を一人で使用できます。
シャワー、トイレも、キレイにしてあります。
ハバナの宿は、お湯でなく、ぬるま湯程度で、寒くて困りましたが、
ここは、湯量も豊富で問題ありません。
その代わりに、こぼれ湯が、トイレ側に流れて、ビシャビシャになります。
どこも、完璧な宿は、少ないですね。安宿ですから。
朝食、昼食抜きで来たので、腹減りすぎです。
外へ食べに行くのも、面倒なので、パスタを作って貰いました。
3クックですから、360円程度です。高いですが、止むを得ません。
ここは、キッチンです。おばさんが作ってます。
その間、クリスタルを飲んでました。1.5クックですから、180円ですよ!
高いですねー! 驚きです。 ま、うまいですけど。
出来上がりました。パスタです。
僕の作るのは、茹でてトマトソースをかけるだけですが、これは、
きちんと、ソースも作ってました。
夕食です。主のおかずは、海老です。どっさりありました。
まぁまぁ、おいしいですね。
ここは、朝食付きの1泊で、15クック(1800円)。
それに、夕食が、7クック(850円)、ビール飲めば、180円。
ですから、1泊2食、缶ビール付きで、2500円弱でしょうか?
朝食は、パンとコーヒーだけです。
ハバナの宿のような朝食を要望すると、さらに3クック(360円)も、
取られます。
しっかりしてますよ、このおばさん。