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貧乏旅人 アジアの星一番が行く 世界への旅

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2020.01.10
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カテゴリ:作家
あらすじ
悠介は、長野県安曇野の隣、池田町に産まれ、すくすくと育った。長野高校に進学し、2年の春、写真部の新入生歓迎撮影会に参加した。2か月後頃、突然、小平由樹枝と付き合っているか? と怖い先輩に言われる。その噂の理由は、由樹枝が言い寄る男達を避ける為の口実であったのである。翌年冬、その由樹枝から手編み手袋を貰う。手紙のやり取りの後、2人の仲は、デートするまで進展する。春、手を握り、さらにキスするまでの仲の恋人となる。3年の夏休み、北海道無銭旅行に出る。



写真はyahooより借用
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出発前、毎日、野宿すると決めた事に比べれば、今夜の事務所の宿泊でさえ、大変な感謝をせねばならないと、嫌な思いをしたことを反省していた。贅沢は言えない。事務所なので、電気はある。トイレもある。打合せ室なので、テーブルも椅子もある。パンを食べ終わり、水を飲んだら、手紙を書こうと思った。
設備が十分なので、手紙を書くには最適である。

心配しているであろう、母親や姉のいる実家へ一通書いた。そして叔母にも書いた。そして、由樹枝には、昨日書いて、本日函館で投函したばかりであるが、いつ書けるか分からないので、彼女にも書いた。それでも、時間があったので、盛岡で泊めて貰った家にも書いた。4通も書いたら、丁度寝ても良い時間になった。明日は、食料もないので、早起きして出発しようとしたのである。

翌日は、調べている時に行きたかった、登別のクマ牧場に行った。ロープウェイで登ると、熊が沢山いた。お客が餌を投げ入れるのであるが、熊ごとに色んなポーズをして、餌をおねだりしている。それがとても面白かった。熊のショーも見た。良く仕込めるものだと感心した。それから、アイヌ人のいる所へ行った。あるあばあさんの所で暫く話した。今はもう、アイヌ語をきちんと話す人もいなくなっていると嘆いていた。悠介は小学生の頃、読んだコタンの口笛と言う物語をよく覚えていた。アイヌ人の娘の話である。

和人と比べて毛が濃いのがとても気になっている。そして、友達に、「あ、いぬ」、とか、差別を受ける話であった。正義感の強い悠介は憤慨しながら読んだものであった。そんな事で、アイヌに関しては、興味を持っていたのである。
ヤウンモシリとか、札幌は、サトポロと言うアイヌ語が語源だとか、教えて貰った。別の観光客も来て、悠介と一緒に話を聞いた。かなり長い時間となった。悠介は、アイヌ人のおばあさんの家を辞し、ヒッチハイクの旅に戻った。

登別から乗せて貰った人に、アイヌ部落でアイヌ語を教えて貰ったと話をしたら、すぐ近くに大きなアイヌ部落があると教えて貰った。白老ポロトコタンと言うらしい。悠介は大きな興味を持っていたので、その入り口まで乗せて貰った。外から、大きな像が見えた。入場すると、右手に高さは16メートルという大きな像である。コタンコロクル(村長/むらおさ)と言う事である。訪れる人の旅の安全と幸福を祈る像と聞いたので、悠介も手を合わせて旅の安全を祈った。

暫くすると、アイヌ衣装を着たアイヌ人と思われる人々の踊りが始まった。悠介は興味深くその踊りに見入った。単調な踊りである。悠介にも踊れそうなほどで難しくなさそうだ。何曲か唄いながら踊ったが、いずれも単調な踊りであった。

ピーリカピリカ、と言う歌が始まった。これも単調な音楽である。ウンケークスネー、と聞こえたが、それで、唄は終わった。

次におばあさんか、おばさんか、どう呼べば良いのか分からないが、年配の女性が出て来た。紐の付いた竹笛のようなものを持っている。演奏が始まった。竹笛を口に当て、紐を引っ張ると、「びゅ~ん」、と言うような音がでた。口の中で操作するのか、音が変わる。高低も変わるし、早さも変わる。それで、単調なのではあるが、郷愁を感じさせてくれる。踊りよりも、唄よりも、この竹笛のような演奏に悠介は魅了された。

この竹笛のようなものは、ムックリと呼ぶそうだ。
悠介は、アイヌ民族の踊り、演奏は、皆、単調で激しさや、華々しさはないが、良いなー、と思った。アイヌの人々は、きっと温厚で、自然と共に、怒りもせず、共存して来たんだろうなー、と感じたのである。そうでなければ、こんな素朴な踊りや音楽にならないだろうと思うのであった。

その後、苫小牧を抜けるまで、何台か乗り継ぎ、そして歩いて郊外まで出た。そこで、札幌まで行くと言う男性に乗せて貰った。まだ若いようであるが何歳位か不明。たぶん、30歳代半ばであろうか? 途中ウトナイ湖に寄ってくれた。広大な湖であり美しいと思ったが水深は、とても浅いとの事である。その後は、札幌まで休みなしで走った。札幌のどこか分からないが降ろして貰った。バス停があった。街の中より、郊外の方が良いと思って、どこ行きか分からないが乗った。終点まで行って、そこのバス停に泊まろうとしたのである。

終点は、結構、大きなバス停であった。ここで降り返していくバスもあるようである。ベンチも4個、そしてもう一つの屋根の下に4個、合計8個もあった。トイレもバス停内にあって便利である。屋根も大きくて、よっぽどの大雨や、横殴りの雨でない限り、濡れないで済みそうだ。

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Last updated  2020.01.10 14:39:55
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