カテゴリ:読書
ボクは、利休についても茶道についても興味も関心もなく 当然のことながらまったくと言っていいほど知識もありません。 この本は、小説とはいえ利休や秀吉の人柄や 当時のお茶のことなどが良く描けています。 先日、国宝の茶室・待庵を訪ねた折に 歩友のHさんからお借りしたものです。 ところでこの本で一番愉快だったのは イエズス会の宣教師の言葉です。 「そうだ。なぜ日本人は、あんな狭苦しい部屋に集まり、ただもそもそと不味い飲み物を飲むのかね。がらくたに過ぎない土くれの焼き物を飽きもせず眺め、おたがいに白々しく褒めあうのかね。あんな馬鹿馬鹿しい習慣が、世界のどこを見まわしてもないことは、君たちもすでによく理解していることと思う。」 なんとも痛快ではありませんか、ボクの想いを代弁しています。 彼は秀吉の造った聚楽第の庭が人工的に造られたものだと聞いてこう言うのです。 「自然が味わいたいのなら山に行けばいいのだ。」 ボクも日本人ですから、こんなにはっきりとは割り切れませんが これに近い考え方を持っているのは事実です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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