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カテゴリ:御書講義
信心していても難がある、問題があるということは現世安穏といっても、悩みがなくなることではないんです。どんな悩みや困難に負けないで、それをプラスに変えていけるということが現世安穏なんです。 悩みがなくなることではない。「負けなく」なることであり、どんな悩みもプラスに変えていけるということが現世安穏なのです。 戸田先生はこうおっしゃった。『日蓮大聖人さまは佐渡に流罪されて、いつ飢え死にするか、凍死するか暗殺されるか分からない。ある意味では地獄です。そういう状況の中で日蓮大聖人は、「日蓮は流人なれど喜悦はかりなし、日本一の富めるものなり」とおっしゃったのです。そうして、開目抄とか観心本尊抄を書かれている。
安心しきっていらっしゃるんです、何も心配がない、そうでなければ、あのような大論文が書けるわけがない。と同じように、信心するということも悩みがなくなるということじゃないんだ。どんな悩みが起きたって根本は安心しきっていけるということではなかろうか。
病気になった。「さあ、御本尊を拝めば大丈夫だ」問題が起きた、さあ、「信心で解決しよう」というふうになれば根本は安心しきっていけるということなんだ』と。
牧口先生はこういわれました。「病気をした。これは罰だと。と、なぜなんだろうと悩んでもしょうがない。それだけでは解決しない。そこでこの病気を必ず変毒為薬してみせる。健康という大福運を開いてみせると確信をして、決意して信心を続けていくことが大事なんだ。
そうすれば、病気が治るだけではなくて、全快した時には以前より健康になるのが変毒為薬の妙法の功徳なんだ』といわれた。病気したら以前より健康になればいいです。
治っただけじゃないんです。前より健康にならなくてはいけないんです。失業したら前よりいいところに就職すればいいんです。そして、同じことで二度と悩まない。これが宿命転換した証拠なんです。
仕事のことでまた悩む、しばらくしてまた悩むということは、宿命転換していないんです。ですから、宿命転換すれば、同じことで二度と悩まなくなるんです。それが、大事なんです。病気が治っただけでは、マイナスがゼロになっただけです。ゼロでは駄目なんです。プラスにならなくちゃ駄目なんです。
負けなければいいんです。悩みがあることは恥ではない。信心している者として、いつも、同じことで悩んでいるのは恥なんです。そして、その宿命に振り回されているということなんです。結局それは、命が弱いからなんです。
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Last updated
October 20, 2013 09:27:00 PM
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