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2011年03月10日
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カテゴリ:アニメ
夕暮れ
団子を2本手に歩く杏子と後を続くまどか
「ほむらちゃんも手伝ってくれないかなあ?」
「あいつはそういう玉じゃないよ」
「友達じゃないの?」
団子を食べる杏子
「違うね。まあ利害の一致って言うかお互い一人じゃ倒せない奴を倒すためにつるんでるだけさ。あと何日かしたらこの街にワルプルギスの夜が来る」
「ワルプルギス?」
「超弩級の大物魔女だ。私もあいつも多分一人じゃ倒せない。だから共同戦線って言うか…まあ要するにそういう仲なのさ」
建設途中のビル
杏子のソウルジェムが輝きを増す
「ここだな」
侵入する二人
「本当にさやかちゃんかな?他の魔女だったりしないかな?」
「魔力のパターンが昨日と一緒だ。間違いなくあいつだよ」
最後の団子を口に入れ変身する杏子
「さて、改めて聞くけど、本当に覚悟はいいんだね?」
「なんかもう慣れっこだし…私何時も後ろからついてくばっかりで役に立った事一度もないけど…でもお願い!連れて行って」
「ホント変な奴だな。あんた」
くすりと笑い槍を薙ぐ
魔女の結界の中を歩く二人
通路を囲むレンガ塀にはコンサートを知らせるポスターらしきものが続く
「ねえ、杏子ちゃん」
「ん?」
「誰かにばっかり戦わせて自分で何もしない私って、やっぱり卑怯なのかな?」
「何であんたが魔法少女になるのさ?」
「何でって…」
じろりと睨み
「舐めんなよ。この仕事はねえ誰にだって務まるものじゃない」
「でも…」
「毎日上手いもん食って幸せ家族に囲まれてそんな何不自由ない暮らしをしてる奴がさあ、ただの気紛れで魔法少女になろうとするなら、そんなの、あたしが許さない。いの一番にぶっ潰してやるさ」
項垂れるまどか
「命を危険に晒すってのはな、そうするしか仕方無い奴だけがやる事さ。そうじゃ無い奴が首を突っ込むのはただのお遊びだ。おふざけだ」
「そうなのかな?」
「あんただっていつかは否が応でも命がけで戦わなきゃならない時が来るかもしれない。その時になって考えればいいんだよ」
優しく諭す杏子
「うん」頷くまどか

通路の奥のドアを開けるとクラシックが流れている。
通路の壁には明るい丸い窓が続き、そこには五線譜やさやか、杏子らしき姿が浮かぶ。
「杏子ちゃんは如何して」
途端に後ろのドアがバタンと閉まり暗くなる
「あ!」
「気付かれた!来るぞ!!」
通路が後ろに流れていく
音量が上がり周囲はコンサート会場に。
鍵盤の様なモノ。
天井まで続く赤い椅子。指揮者の影。
薄っぺらいオーケストラ。
グリーフシードの様な頭に鎧とピンクのリボン、青いマントを纏い指揮棒の様に剣を掲げが魔女が左右に揺れる。

「いいな。打ち合わせ通りに」
「うん」
立ちあがったまどかが訴えかける
「さやかちゃん。私だよ。まどかだよ。ねえ、聞こえる?私の声が分かる!?」
途端に赤い炎の様なものが沸き上がり車輪が現れる
まどかを庇う様に前に立つ杏子
「怯むな。呼び続けろ」
祈る様に指を組み合わせ結界を展開する杏子
「さやかちゃん。止めて。お願い。思い出して!」
槍を手に構える杏子
魔女と車輪が杏子を狙い蠢く
「こんな事、さやかちゃんだって嫌だったはずだよ!さやかちゃん、正義の味方になるんでしょう?」
車輪が狙いを定め飛ぶ
「ねえお願い!元のさやかちゃんに戻って!!」
槍で車輪を弾き止める杏子
「聞きわけが無いにも程があるぜ!さやか」
再び赤い炎の様なモノを吐き更に多くの車輪を出す魔女。
剣を振り下ろすと同時に車輪が杏子を襲う。
「杏子ちゃん!」
粉塵が収まり現れた杏子は槍で身体を支え腹を押さえる
「大丈夫…この程度、屁でも無え。あんたは呼び続けろ」
槍を構え直し
「さやかを…」
「止めて!もう止めて!!さやかちゃん!私に気づいて!!」
車輪が杏子を打つ
呻きながらも槍に縋って堪える杏子
(は!いつぞやのお返しかい?そういえば私達最初は殺し合う仲だったっけね)
杏子が作った結界に掴まり何か叫んでいるまどか
(生温いってあの時私がもっと打ちのめしてもあんたは立ちあがってきたじゃんかよ)
青いさやかのイメージと赤い杏子のイメージがぶつかる。
さやかの額に杏子が額を当てるとさやかは崩れまがまがしい形になり二つの色が渦をまく
(怒ってんだろう?何もかも許せないんだろう?)
渦を巻いた二つの色がハートを作り、絞られて血の様に流れ落ちていく
(わかるよ。それで気がすんだら目え覚ましなよ)
撥ね飛ばされ自分が作った結界にぶつかり呻く杏子
途端に結界が紙屑の様に崩れ杏子を案じていたまどかが杏子の元に。
右手を伸ばした魔女はまどかを掴む。
力が籠る手。
「…さやかちゃん…お願いだから…」
「さやかっ!」
槍を薙ぎまどかを掴む右手を落とす杏子
切り口から青い血が噴き出すのも構わず
「あんた、信じてるって言ってたじゃないか!この力で人を幸せに出来るって」
振り下ろされる魔女の剣。
床が崩れだし投げ出され気を失っているまどかが落ちていく。
涙を零し落ちていく杏子
「頼むよ神様。こんな人生だったんだ。せめて一度くらい、幸せな夢を見させて!」
海の様に青い椅子が並ぶ中に落ちていく杏子他幾つかの影。
人魚の様に浮かぶ魔女。
ヴァイオリンを手にした上條らしき影。
そこにまどかを抱え舞い降りるほむら。
槍が落ちる硬質な音。
「杏子!」
ほむらが振り返ると槍が燃える様に消え杏子が立ちあがる。
「あなた…」何かを悟り辛そうな顔をするほむら
「その子を頼む。私のバカにつき合わせちまった」
「あ…」
自分とほむらの間に結界を張る杏子
「足手纏いを連れたまま戦わない主義だろう?いいんだよ。それが正解さ。ただ一つだけ守りたいモノを最後まで守り通せば良い。へへ。なんだかな、私だって今までずっとそうしてきた筈だったのに」
髪を解き金の櫛を手に掴み祈る様に手を組む杏子
「行きな。こいつはあたしが引き受ける」
まどかを抱え立つほむらは走り出す。
結界の内側を守る様にに槍を立たせ赤い石が光る槍を構える杏子は優しく頬笑む
「さやか」
「心配すんなよ、さやか。一人ぼっちは寂しいもんな。いいよ。一緒にいてやるよ、さやか」
杏子の槍が杏子とさやかだった魔女を牢の様に囲む中
金の櫛に嵌ったソウルジェムにキスしてそっと手を離す杏子
槍を構え燃え上がり魔女に向かう
砕けるソウルジェム
きらりと光り…爆発する
まどかを連れ脱出したほむら。
「杏子…」

数日前ワルプルギスの夜に備え杏子を招いた部屋に一人。
そこに現れるキュゥべえ。
「佐倉杏子には本当に美樹さやかを救える望みがあったの」
「まさか!そんなの不可能に決まってるじゃないか」
「なら、どうしてあの子を止めなかったの?」
「もちろん、無駄だ犠牲だったら止めただろうさ。でも、今回彼女の脱落には大きな意味があったからね。これでもうワルプルギスの夜に立ち迎える少女は君だけしかいなくなった。もちろん、一人では勝ち目なんて無い。この街を守るためにはまどかが魔法少女になるしかないわけだ」
睨みつけるほむら
既に姿の無いきゅぅべえ
「やらせないわ。絶対に」
鋭角の角に立つほむらの家。
細い細い月が空に掛る

誰も未来を信じない
誰も未来を受け止められない

第10話「もう誰にも頼らない」











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最終更新日  2011年03月10日 22時59分22秒
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