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「日本で最も美しい村」連合は、今年設立5周年を迎え
たが、本連合は平成の大合併が吹き荒れた2005年に、 合併をしないで自立的に頑張る「7人の侍」町村が集ま って設立された。 長野県大鹿村は連合の設立に参画した、日本の中山間地 を代表する「山奥の村」である。 節目の「日本で最も美しい村」連合設立5周年の今年は、 世界連合会への加盟、白川村での仏、伊両協会を招いて の5周年記念大会に加えて、加盟5年後の再審査をスタ ートさせた。 大鹿村でも過去5年間を振り返り、「日本で最も美し村」 加盟町村としての成果と課題を確認し、今後5年間を見 通して、日本で最も美しい村として、何を目指すかを行 政、住民の皆様と意見交換する場としての再審査を実施 した。 朝自宅を自転車で出て、2KMほど離れた中央道深大寺 バス停へ、3.5Hで松川インターに到着、此処から役 場の車で大鹿村へ。 大鹿村へは8度目の訪問、学生時代の南アルプス登山の 入下山に始まり、2007年の連合総会参加、大鹿歌舞 伎見学、四季折々の美しい集落景観や南・中央アルプス の眺望など、何度も足を運んでいる。 午後からの大鹿村交流センターでの再審査ヒヤリングの 前に、お楽しみの昼食。 鹿塩温泉の塩湯荘での鹿肉を使ったジビエ料理を食べた。 メニューは鹿すね肉のハヤシライスと鹿燻製のサラダ、 ブルベリードレッシング、野菜スープと季節の果物のデ ザートで、全て大鹿村産の素材。 ゼラチンが豊富なすね肉はぷよぷよした食感、サラダの 鹿肉の燻製は大鹿村産の山塩で味を調え、本当に美味し かった。 大鹿村観光協会が中心と成って、大鹿ジビエ料理を積極 的に推進しており、ジビエ料理の研修会を繰り返し、今 ではレストランや宿で、異なる独自メニューを提供して、 調理法や味や食感を競い合うレベルに達している。 更に、村内に設立された獣肉の加工工場、ヘルシーmeat 大鹿の存在が大鹿ジビエの発展に大きく貢献している。 松本家畜研究所や飯田保健所がチームを作り、野生食肉 の品質・安全性を研究、そのデータを基に鮮度の良い食 肉を提供している。 鹿や猪などの駆除野獣を処理するための-50度の急速 冷凍設備を完備するなど、設備産業とも言える食肉加工 事業に建築業から転身した事も大きな特徴である。 大鹿交流センターでの再審査ヒヤリングには、村の行政 関係者、小中学校の校長先生、村の商工会、観光協会、 建設業協会、農業委員会、環境委員会に加えて、大鹿村 の最大の特長とも言える、多くの民間ボランティア代表 者など、村の各種活動の中核的な機能を担っているフル キャストの20数名の皆さんが出席された。 集落自治体単位の清掃や整備、花づくり、横断的な村内 全域の国道152号線沿道の景観整備、遊休農地の活用、 大鹿歌舞伎保存会、村興しの一環として都市との交流の 場とも成っている秋葉古道歩き隊、特産品開発組合など 、会場に来られた皆様から活動状況を直接聞かせて頂く 事が出来た。 大鹿村は65歳以上の人口比率が50%を超える限界集 落に最近入ってしまい、各種ボランティア代表者の悩み も高齢化の進行であると語られていたが、これほど多く の住民の方が「日本で最も美しい村」づくりに繋がる活 動に参画されている事に驚き、敬意を表したいと言う思 いだった。 ヒヤリング終了後に村内の視察へ、今日のスケジュール は大西公園とIターン者が村内に開店された手作りケー キと喫茶の「ポレポレ」(スワヒリ語でゆっくりと言う 意味)でのお茶タイム。 桜3000本と赤石岳を望む景観ポイントの大西公園で は、以前から気に成っていた電柱が撤去されたと聞き、 喜び勇んで見に行った。 撤去あとの場所の一部を撮影、景観ポイントの電線の地 中化や場所の変更は連合全体の大きな共通課題。 「ポレポレ」はテレ朝の「人生の楽園」で紹介された事 や口コミで知人から聞いて居た事もあり、是非此処のケ ーキやパンを食べて見たいと前から思っていた店で、今 回は是非寄りたいと事務局に頼んでいた。 大鹿村で栽培しているイチゴを使ったロールケーキや北 海道産小麦と白神の酵母を使ったもちもち感溢れるパン を食べる事が出来た、期待を裏切らない味と食感だった。 今晩の宿は、南アルプスの塩見岳や赤石岳の登山基地で もある、赤石荘。 ご主人の多田さんは、連合の強力なサポータでもあり、 大鹿歌舞伎の役者さんでもある。 今日のヒヤリング参加者と夕食交流会を兼ねて、懇親を 深めた。 赤石荘のジビエメニューは鹿ロース肉のステーキ。 大鹿村は高齢化が進む限界集落である反面、村外からの 移住者であるI&Uターン者が多く(200名)、地方 と都会の人材交流の実験場の場とも言える村。 「日本で最も美しい村」モデルの代表的なコミュニティ として、行政と民間が一体と成った自立的で、多面的な 取り組みにより、新たな小規模の産業形成が実現、仕事 の場が更に拡大され、出生率が増えると言う限界集落か らの反転攻勢を期待している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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