|
カテゴリ:カテゴリ未分類
TOKYO!
Michel Gondry Leos Carax Bong Joon-Ho 110min(1:1.85) (つづき) いつものように頼んだピザを、いつもの彼女(蒼井優)が配達にやってくる。しかし男はその日、女と目を合わせてしまう。11年間の引きこもり。しかし人はやはり他者とのかかわりを必要としている。男が感じるのは女への恋心。静かだった、不動の空間が激しく地震のごとく揺さぶられる。シェイキング東京。 (以下ややネタバレ)服から出ている素肌の腕や太もも。そこには何個ものボタン(スイッチ)が描かれ、用途が記されていた。戸惑いながらも男は「COMA」(昏睡)と書かれたボタンを押す。女、それはアンドロイドか何かなのか?、気がつき、目覚める。そして去っていった。男が再びピザを頼むと配達は彼女ではない。彼女は店を辞めて引きこもり生活を始めたという。 渾身の努力を振り絞って男は家の外に出る。男の引きこもりに終止符を打ったのは恋心だった。しかし街には人の姿はない。人々はみんな引きこもってしまったのか?。通りを歩いて行くのはロボットだけだ。 大都会の東京。人々は交差する。しかし監督がそこに見たものは、実質的引きこもりの人々なのかも知れない。女がアンドロイドであるにせよないにせよ、往来のロボットといい、感情のない存在。感情のないロボットは東京の人々の象徴かも知れない。女はアンドロイド化することで形は引きこもらないながら、心は既に引きこもっていた。人との感情交流の一つの究極である恋愛感情。男を引きこもりから連れ戻したのは、この恋愛感情だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|