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カテゴリ:邦画
ロメロ新作と同日、「ノロイ」観てきました。
いつもは最前列付近で観てますが、この作品については手持ちカメラのぶれが激しいと聞いていたので、二階席へ。正解でした。 怪奇実話作家・小林雅文がいないはずの赤子の泣き声が聞こえる隣家、超能力少女や霊感アイドル松本まりかなどの取材を重ねるうちに「かぐたば」のノロイに行き当たる。 冒頭で小林の家が全焼し、夫人の焼死体が焼け跡から発見される。小林自身は現在、行方不明。その彼が失踪前に完成させていた作品とさらにその後、判明したことがらを加えて映画化という設定。 作中にはアンガールズがレポーター役の番組コーナーの未放映テープなどもあり、小林のこれまでの著作も登場とあくまでドキュメンタリーというつくり。ネット上にはその版元の杉書房や小林のHPも。ただし、これらのサイトが宣伝手段として最近作られたものということなど早々と判明。ネット上では「ガセかよ」の声が乱れ飛んでるが…。 映画がドキュメンタリー調であることやネットでの宣伝策(いろいろな所の掲示板への書き込みなど。「霊体ミミズ」で検索するといくつか実例が出てきます)も相まって、「実話じゃない」と非難の声が出ています。でも、普通、「杉書房」と聞いたら「竹書房」を踏まえてんだろうとかそういうふうに発想が行くでしょ。マンガに出てくる「朝日新聞」ならぬ「朝目新聞」の類で。 個人的にはネタでも「楽しければいいじゃん」と思いますがね。どうせなら、もっと長期間仕込んだり、小林名義の実話怪談本を出したり、もっと手の込んだことをしてほしかったなあ。 フィクションとしても近年の心霊ビデオなどを踏まえてのドキュメンタリー調という手はありだと思うし(というか、この白石晃士監督、「ほんとにあった!呪いのビデオ」を手がけたり、ブロードウェイ販売作でのお仕事多いんですな、道理で音響分析の専門家の登場とか観たような展開、手慣れたものです)。個人的にはなかなかおぞましい場面もあり、楽しませてもらいました。 ところで「たたりじゃー」と騒ぐ「八つ墓村」の濃茶の尼みたいに昔からちょっと頭のねじが外れた人達ってホラーやミステリには出てきますが、その現代版がこの映画の堀光男や石井潤子など電波系の隣人たちなんですね。 なお、映画中の配役も2ちゃんなどで言及され、一部、判明しつつあり、 小林雅文役 村木仁 http://www.sting-co.jp/muraki/main.html 矢野加奈役 菅野莉央 http://www.central-g.co.jp/talent/profile/t00010011.html 映画「仄暗い水の底から」の黒木瞳の娘役とのこと。自分、あの映画観てますが、全然、思い出しませんでしたわ。 「霊体ミミズ」の恐怖を訴える人気のアルミ男・堀光男さん役、知りたいんだけどまだ皆さん、見つけてないようです。 で、偽ドキュメンタリーで一件落着と思いきや、我が愛読誌・映画秘宝では実はこの映画、実際に起きた事件を踏まえ、脚色しての映画化説を打ち出してきました。小林氏のモデルとなった人物の話も登場。家の炎上は事実で妻の自殺ということで保険金がおりず、仕事場で現在は寝泊まりしているとのこと。映画での地名も実際とは異なる旨が説明されている。こういうふうにしてもらった方が夢があるよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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堀さん役が分かりました。
寺十吾という役者さんで、呪怨2にも出ていた人です。 (2007年08月20日 22時12分59秒)
murayamaさん
>堀さん役が分かりました。 >寺十吾という役者さんで、呪怨2にも出ていた人です。 ----- おお、そうでしたか。「呪怨2」観てるけどわかりませんでした。ありがとうございます。 (2007年09月07日 17時10分19秒)
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