日本庭園
こんな写真が出てきました。ご覧のとおり日本庭園です。日本滞在が長くなりとうとうロシアネタが尽きてしまった・・・わけではありません。じつはここモスクワなんです。2枚目の写真を良く見てください。東屋にすわっているのはロシア人です。モスクワの中心部からちょっと北へ行ったところにこの「ボタニーチェスキー・サット」はあります。直訳すると「植物園」です。実際温室(ボロい)とかもあって、大学の研究所とかもあるらしい?のですが、実際はでっかい森林公園です。その一画にこの「イポンスキー・サット(日本庭園)」はあります。何でも日本からちゃんと職人さんを呼んで、日本の技術でつくったとか。このほかにも杜若の植わっている池があって、八橋が架かっていたりとか、茶室があったりとかして、けっこう気合が入っています。この公園自体は無料でも入れるのですが(「も」というのは、実は正門から入ると入園料を取られることがあるらしいです。いつも裏の柵の破れ目みたいなところから入っていたので、つい最近まで知らなかった・・・)、この日本庭園は有料です。いくらか忘れましたが、安かったです。昨今の日本ブームもあいまって、ここはけっこう人気があり、散策を楽しむロシア人たちが、そこかしこに見えます。「ロシアに来て、わざわざお金払ってまで日本庭園見る必要もあるまい」と、思っていたのですが、この日はちょっと気分を変えてみたくてやってきました。ぐるっと園内を一回りして、写真を撮ったりしながら、けっこうのんびりした雰囲気を楽しむことはできたのですが、やはり日本とは「何かが違う」。なぜ「違う」と感じるのだろうかと考えてみました。なぜだろう・・・?考えながら、あたりを見回しました。そして気づいたのです。それは・・・木がバカでかいということ。日本庭園というのは普通は庭師さんがいて、松の枝とかをいつもきれいに剪定しているもんなんですが、ここはモスクワ。そんな人いるわきゃありません。というわけで、松も桜も他の植え込みも元気に育ちまくっています。そのうえ、樫の木などのロシア土着のでっかい木も周辺には植わっています。こういう回遊式庭園って、遠景とか借景とかの風情を楽しむはずなんですが、元気な木たちがのびまくっちゃって目をさえぎっていたんですね。それで、なんとなく違和感を感じていたのでした。まあ、地元の人が喜んでいるなら、別に文句を言うこともないのですけどね。