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2006.08.06
テーマ：ニュース(99585)
カテゴリ：ニュース
６１年目の原爆記念日が又やって来た。
正直なとこ広島現地人として、何時迄続けるのだろう、と思っている。 決してうっとうしい、とかそう云う事ではなく、 物事には「終り」が必ず来るものなので、それが何時になるのだろうかと、 ただそう云う事なのだ。 「百年」迄行くのだろうか？ いや、その前に被爆者が一名も居なくなった時？ 被爆者が「ちらりほらり」状態の時？ 必ず「平和記念式典」は今年で終りにします、 来年からはもうしません、という年が来る訳でして・・・・ 子供の頃から「原爆」と半ば親しんで来た、と云うか 原爆が身近にあった事は確かだ。 私の両親は故人だが、原爆手帳の持ち主(入市被爆者）だったし、 地区の世帯主さんは何十という単位で、あの日「建物取り壊し作業」 （空襲に備えて延焼を防ぐ為の間引き）に出て行って亡くなり、 「後家さん」を沢山生ましめた。 母校の小学校の校庭は旧市程ではないが、近郊なもので それでも沢山の死体を焼いたそうである。 広島の川、故郷を流れる「太田川」の河川敷でも焼いたそうだ。 私の家はその地区の中でも「被害」からは比較的離れており、 祖父が「太田川」に浮かんだ川舟の中で被爆し、腕にかなりの やけどをして家に辿り着いた、という軽微なものに留まった。 親類縁者にも死亡者負傷者は居ない。 父が原爆に会わなかった事で（出勤の日に、たまたま変更があった） 勿論私は戦後生まれだが、私が生まれ、５人の兄妹達は 高学歴の教育を受けさせて貰った。 近所には父親を亡くして、本人は勉強が良く出来るのに中卒止まりで、 高校にも行かせて貰えなかった人も居る。 ウチの家は近所から妬まれていたのでは？と勘ぐられる。 その運の強さで。 母も私の姉がまだ小さいという理由で あの日の軒並み「建物取り壊し作業」に市内に出る事を免除された、 と云う運を持っている。 どちらか一人があの日市内に居たら、私は生まれていなかった訳で 私も運がいいのか。 さて原爆ドームだが、ご承知の様に年々か弱く、崩壊が進んでいて 無理矢理延命処置を施されるわ、 周囲のビル群に見下ろされるわ、 痛々しさが増して行き、私は気が気ではない。 何故ならば「原爆ドーム」は私にとって、「原風景」とも 云えるものだから・・・・ 決して歩いて行ける距離ではないにしても、小さい時から 母に連れて行ってもらえる「町」の入り口にそれは必ずあった。 「買い物」だったり、「映画」だったり・・・・ あの頃のドームはまだ雄々しく立っていました。 逆説的な意味で「復興広島」のシンボルだったのです。（過去のブログに） ”頑張るんよ、歴史の証人君！” と近くを通る度、 観光客とすれ違う度、声を掛けて来ました。 近頃、ドーム付近に建設されようとしているマンションが 又々物議を醸しています。 「世界遺産」登録をされて、バッファーゾーン（保護を目的とした 緩衝地帯）には外壁とか、色とかの制限は設けられていましたが、 何故か「高さ」の制限は市は設けていませんでした（設けんかい！）。 バッファーゾーン外にはドームを超えるビルは幾らもあります。 だから前述した様に、「見下ろされ」威厳が無くなる一方だったのです。 でも今回のマンションは、ドーム公園内の一方の入り口に位置し、 建設中のマンションに行って見ましたが、直ぐ近くにある筈なのに ドームが全く見えません！ 今迄のビルとは訳が違うのです。 平和団体とか、日本ユネスコ協会とか、署名活動とかテレビ取材とか 騒々しい中で、私は市長宛にメールを２通認めました。 かなり核心を突いた厳しい内容の物でしたが、 （これが世界遺産登録を申請した同じ広島市のやる事か、 恥ずかしいからユネスコ本部から抹消される前に、登録を取り下げろ、と） 今の時点では、建築主は条例違反をしている訳ではないので、、、、 これから皆さんのご意見を取り入れて「高さ制限」を設けて行く、という 判で押した様なご返事！ 「これから設ける」んじゃ遅いンジャ！ 馬鹿、間抜け、頓馬、どアホ、 広島市企画調整局企画調整部都市デザイン担当課長 ○○はどんな 仕事をしとったんジャイ！ 想像力を働かせんかったんかい！ そのマンションの直ぐ隣には例の「島病院」がある、というのに。 「島病院」とは原爆が丁度その真上で炸裂した、という曰く因縁の ある「グランドゼロ」だが、今も子孫が同じ場所に開院してらっしゃいます。 その病院からドームが全く見えなくなったのですから・・・・ この点も突いてやりましたけどね。 後の祭りで、益々原爆ドームは存在意義が薄れる一方となる 予定です、ハイ。 わたしぁ～ これから広島を訪れて下さる内外の人達に対して 恥ずかしい！ 穴があったら入りたい気分です！ お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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