クレヨンしんちゃんに子育てを学ぶ?
お尻を出して下品だとか、親に対して生意気な言葉を使ってけしからんと、一部のPTAの皆さんには不評を買っている「クレヨンしんちゃん」ですが、一見ばかばかしいエピソードの中に子育てのヒントが隠されていたという、目からうろこの本です。こんな画期的な本、誰が企画したんでしょね?著者は、東大教育学部の汐見教授。汐見先生の本は、何冊か読みましたが、これが一番わかりやすいし面白い。なんせ、三分の一はマンガですから、通勤電車の中で、ゲラゲラ笑いながら一気に読みきってしまいました。サザエさんちの「タラちゃん」と、「しんちゃん」を比べてみると、自分の子供にするとしたら、「タラちゃん」派が結構多いのでは。聞き分けが良いし、お行儀がよいし。でも、「タラちゃん」はどこか線が細くて、将来、引きこもったり、突然キレたり、社会に適応できないのではと心配にもなります。その点、「しんちゃん」は、どう転んでも、たくましく生きていくだろうなって感じがします。そんな、たくましい子供に育てるためのヒントこの本には詰まっています。しんちゃんファンの方はもちろんですが、「しんちゃんなんて下品でいやね~」と思っている人にこそ、お勧めしたい一冊です。