【広島カープニュース】
斉藤優汰投手、1軍の階段上る18歳
去年のドラフト会議で、カープが単独1位指名した右の本格派。将来性を高く評価され、次世代のエース候補として鍛錬の日々を送る。「1年はじっくり鍛えて投手として育てながら」という球団方針のもと、入団後は体づくりに専念。時間をかけながら、徐々に階段を上ってきた。
「高校の夏の大会が終わってからやっていないので、(実戦で投げるのは)半年ちょっとぶりですね」。遠ざかっていた実戦のマウンドだが、戸惑いはなかったという斉藤。最速152キロのストレートで打者を押し込み、カーブとスライダーでタイミングを外した。奪った三振は二つ。1回を無失点に抑える上々のデビュー戦だった。
登板を見守った永川勝浩2軍投手コーチは「堂々と投げていたし、結果も良かった。最初の段階としては文句のつけようがないし、素材はすごいなと感じた」と太鼓判を押す。さらに、「入団した時の(大竹)寛に似ているような気がする。球の質も『ドンッ』系だから」と、カープに12年間在籍し、4度の2ケタ勝利を達成した元エースの名前を挙げ絶賛した。
今月中にも公式戦で登板する可能性が出てきたドラフト1位ルーキー。「教えてもらったことがだんだん、身になってきていると思うので、その辺はすごく順調に来ているのかなと思います。次に実戦で投げる時は、前回のように自分らしさを出してしっかり投げたい」。焦ることなく一歩ずつ。憧れの1軍マウンドに立つ日を夢見て